日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

本の紹介

般若波羅蜜多~智慧と実践~

書籍『正法眼蔵しょうぼうげんぞう(一)』増谷文雄 訳注.講談社学術文庫P.32‐33。 【原文】 釈迦牟尼仏言、 「舎利子。是諸有情。於般若波羅蜜多、応知仏住供養礼敬。思惟般若波羅蜜多、応如供養礼敬仏薄伽梵。所以者何。般若波羅蜜多、不異仏薄伽梵、仏薄…

対話と内省の活用法

『知性について』ショーペンハウエル著,細谷貞雄訳.岩波文庫 哲学とその方法について,P16-17 さまざまな物事についてわれわれ自身がおこなう真剣な冥想や心のこもった省察にくらべると、これらについて他人と交わす対話は、生きている有機体にくらべた機械の…

共有される出発点

『知性について』ショーペンハウエル著,細谷貞雄訳.岩波文庫 哲学とその方法について,P15 哲学上の著作者は案内人であり、その読者は旅行者である。ともどもに目的地に着くつもりならば、まず何をおいても、相携えて出発しなければならない。すなわち著者は…

沖縄の石敢當(いしがんどう)

沖縄を旅行していたときに、石敢當(いしがんどう、いしがんとう)と呼ばれる石碑が、町のなかのいたるところに立てられていることに気づきます。 石敢當(いしがんどう)は、人々に災難をもたらす悪霊・悪鬼・厄神などを総称する「ヤナムン」を退けるための…

詩と哲学の対比~知の探求と継続

『知性について』ショーペンハウエル著,細谷貞雄訳.岩波文庫 哲学とその方法について,P12‐15 【内容を意訳】 詩人は、さまざまな人々の性格や状況を想像力豊かに描き出し、読者はその絵図から各々の感性で自由に思考を巡らせます。このため、詩の作品は賢者…

本質を見抜く思考の習慣

『知性について』ショーペンハウエル著,細谷貞雄訳.岩波文庫 哲学とその方法について,P11‐12 哲学するために最初に求められる二つの要件は、第一に、心にいかなる問いをも率直に問い出す勇気をもつということである。そして第二は、自明の理と思われるすべて…

普遍と個、知性の二つの顔

『知性について』ショーペンハウエル著,細谷貞雄訳.岩波文庫 哲学とその方法について,P9‐11 上の箇所について、解釈文を以下に示します。 普段の私たちと哲学者の物の見方の違い 私たちはふだん、自分が「どんな人か」ということに意識がむきがちです。例え…

存在の根源を問う

『知性について』ショーペンハウエル著,細谷貞雄訳.岩波文庫 P.9哲学とその方法について われわれのあらゆる認識と科学とがその上に乗って支えられている基礎は、説明不可能なものである。だから、いかなる説明も、多かれ少なかれいくつかの 中間項目を通っ…

とらわれず、すべてを包む智慧の教え

書籍『正法眼蔵しょうぼうげんぞう(一)』増谷文雄 訳注.講談社学術文庫P.27‐29。 【原文】 天帝釈、問具寿善現言「大徳、若菩薩摩訶薩、欲学、甚深般若波羅蜜多、当如何学」善現答言、「憍尸迦、若菩薩摩訶薩、欲学三甚深般若波羅蜜多、当如虚空学」しから…

読書と自己対話

本を読むことは、本に書かれた内容をただ受け入れるだけでなく、例えば、Kindleであれば、そのなかにメモを書き込むことで、本に書かれた情報に自分自身の思考や解釈を加えることができます。こうすると、主体的に考える力を養えると考えます。頭の中で漠然…

変化と無常の理解から生まれる心の平安

書籍『正法眼蔵しょうぼうげんぞう(一)』増谷文雄 訳注.講談社学術文庫P.25‐27。 〈原文〉 釈迦牟尼如来会中有一苾芻、作是念、「我欲敬礼。甚深般若波羅蜜。」 中離、無諸法生滅、而有妙慧、解脱。解脱知識施設可得、亦有諸根施設可得、亦有阿羅漢果施設…

正法眼蔵から学ぶ、日常を豊かにする智慧

書籍『正法眼蔵しょうぼうげんぞう(一)』増谷文雄 訳注.講談社学術文庫P.22‐25から、日常生活のなかでどのように、この教えを活かすかを考察します。 観自在菩薩と般若波羅蜜多 原文 観自在菩薩の行深般若波羅蜜多時は、渾身の照見五蘊皆空なり。五蘊は色…

現代日本に息づく「石の宗教」と庶民信仰

『石の宗教』.五来重…の読書メモです。「石の宗教」や庶民信仰は、2025年の現在の日本に、息づいているのでしょうか?実生活に関わることがあるのでしょうか? おそらく、「石の宗教」や庶民信仰は、その形を変えつつも、日本に深く息づいており、実生活にも…

個別化されたリハビリとは、どういうものなのか?

『壊れた脳も学習する 』(角川ソフィア文庫).山田 規畝子著…の読書メモです。 「個別化されたリハビリ」とは、一律の訓練*1を施すのではなく、患者さんや利用者さん一人ひとりの具体的な状況、感情、そして脳の特性を深く理解し、それに基づいた支援を行うこ…

日常の混沌から学ぶ楽しみの創造

日常生活の経験を情報源として活用し、それを知的創造のプロセスに組み込むことは、日々の生活をより豊かに、そして楽しくする可能性があると考えます。 日常生活を情報源として活用し、楽しむ 知的創造のプロセスにおいて「『問い』のないところに学びはな…

禅の教えで気づく心のあり方

以下の6冊の書籍の読書メモです。 ・反応しない練習 (草薙龍瞬著) ・持たない(枡野俊明著) ・禅、シンプル生活のすすめ(枡野俊明著) ・心配事の9割は起こらない (枡野俊明著) ・読むだけ禅修行(ネルケ無方著) ・「前向きに生きる」ことに疲れたら…

メモを続けることで日々の生活をすこしだけ豊かにする

わたしにとって、読書とメモは、単なる情報収集や記録だけにとどまらない、趣味的な一面ももっています。読書とメモが、どのように思考を深め、新たなアイデアを生み出し、日々の仕事や生活へとつなげてゆけるのかを考え続けています。読書、仕事、日常のい…

読書メモ『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』(平野啓一郎) 一冊の本とじっくり向き合い、その内容を深く理解しようと努める。読書の質を高めるためには、速読ではなく、スロー・リーディングの実践が重要となる。具体的には、線を引いたりメモを取ったりし…

AI時代の手書きノート

デジタルツールが日常生活で一般的に使用されるようになった現代においても、手書きのノートが必要であるその理由として、手書きノートが、単なる記録手段としての便利さだけでなく、手書きならではの思考力、創造性、そして記憶力への効果があるためです。…

石の宗教と庶民信仰

五来重氏の著書『石の宗教』を拝読して…。『石の宗教』では、日本人が古来より抱いてきた石に対する信仰、いわゆる「石の宗教」について、考古学、民俗学、宗教学などの視点から多角的に考察したことが紹介されています。五来重氏は、各地に残る石造物、例え…

ウィルスの感染対策におけるAIの活用

参考書籍 『アルゴリズムの時代 機械が決定する世界をどう生きるか』(ハンナ・フライ、森嶋 マリ) 『新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ』(黒木登志夫) 『mRNAワクチンの衝撃 コロナ制圧と医療の未来』(ジョー ミラー ) 2020年、…

アートと文学を通して感性を磨き、複雑な世界を理解する

毎日、たくさんの新しい情報に囲まれながら生きていく中で、人間はどのように世界を認識し、理解し、判断を下しているのでしょうか?脳科学の進歩により、人間の認知能力のメカニズムが徐々に明らかになってきました。『なぜ脳はアートがわかるのか』(著者:…

「不確実さに耐える力」沖縄の民俗医療とネガティブ・ケイパビリティ

精神科医の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)氏の著書『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』と、文化人類学者の東資子(あずまもとこ)氏の著書『治癒と物語』は、一見すると異なる分野を扱っているように見えますが、どちらも「不確実な…

「見えるもの」と「見えないもの」 利他性、科学、社会

『利他学』(小田亮) 『クルーシャル・カンバセーション』(ケリー・パターソン) 『唯脳論』(養老孟司) これらの本に共通することは、「見えるもの」と「見えないもの」の相互作用、そしてその相互作用が人間の行動、社会、そして科学に及ぼす影響という…

江戸時代の情報の流れと庚申塔

庚申塔が語る江戸の情報伝播 江戸時代は、現代の東京にあたる江戸を中心に、商工業が盛んな時代でした。人々は、街道や川を使って、たくさんの物資を運んでいました。現代のように車や電車はありませんでしたが、人々の間では、多くの情報が行き交っていまし…

ダイヤモンドと黒墨とのちがいは?

ダイヤモンドと黒墨は、同じ炭素だけでできています。炭素が、地下深くで高温高圧下で結晶になることで、ダイヤモンドになります。その後、音速に近い高速で、ダイヤモンドが地表付近まであがってくると、ダイヤモンドのまま結晶構造が保管され、採取されま…

ケイ素が地球に多い理由

原始太陽ができたとき、その引力で宇宙のガスが層を成すように分布しました。地球の軌道位置で、ケイ素の分布がいちばん多くなりました。その結果、太陽系でいちばんケイ素の占める割合が高い惑星が地球となりました。造岩鉱物の基本骨格を形成しているのが…

透明な海にひろがるサンゴの生態

『沖縄のいきもの』P.38‐44の読書ノートです。サンゴの生態について紹介されています。 ※クリックするとAmazonサイトが開きます サンゴは海水が透明な場所で生息することができます。それはサンゴと共生している褐虫藻(かっちゅうそう)と呼ばれる植物プラ…

佐良浜のカミと拝所『治癒と物語』 沖縄県宮古島市伊良部

『治癒と物語』に、沖縄県宮古島市の伊良部島にある御嶽(うたき)が紹介されています。場所は、伊良部(いらぶ) 佐良浜(さらはま)という地区です。 伊良部は以下の7つの行政区でできています。 ①伊良部、②長浜、③佐和田、④国仲、⑤仲地、⑥前里添、⑦池間添…

沖縄南部に湧き水が豊富な理由

読書メモ.『沖縄のいきもの』P.35‐38 沖縄の海は、現在、サンゴ礁の発達したエメラルドブルーの海がイメージとしてあります。しかし、沖縄トラフがある以前は、海底に泥があつく堆積している濁った海がひろがっていたといいます。 大むかし、海底に泥がどう…