本の紹介
書籍『正法眼蔵しょうぼうげんぞう(一)』増谷文雄 訳注.講談社学術文庫P.27‐29。 【原文】 天帝釈、問具寿善現言「大徳、若菩薩摩訶薩、欲学、甚深般若波羅蜜多、当如何学」善現答言、「憍尸迦、若菩薩摩訶薩、欲学三甚深般若波羅蜜多、当如虚空学」しから…
本を読むことは、本に書かれた内容をただ受け入れるだけでなく、例えば、Kindleであれば、そのなかにメモを書き込むことで、本に書かれた情報に自分自身の思考や解釈を加えることができます。こうすると、主体的に考える力を養えると考えます。頭の中で漠然…
書籍『正法眼蔵しょうぼうげんぞう(一)』増谷文雄 訳注.講談社学術文庫P.25‐27。 〈原文〉 釈迦牟尼如来会中有一苾芻、作是念、「我欲敬礼。甚深般若波羅蜜。」 中離、無諸法生滅、而有妙慧、解脱。解脱知識施設可得、亦有諸根施設可得、亦有阿羅漢果施設…
書籍『正法眼蔵しょうぼうげんぞう(一)』増谷文雄 訳注.講談社学術文庫P.22‐25から、日常生活のなかでどのように、この教えを活かすかを考察します。 観自在菩薩と般若波羅蜜多 原文 観自在菩薩の行深般若波羅蜜多時は、渾身の照見五蘊皆空なり。五蘊は色…
『石の宗教』.五来重…の読書メモです。「石の宗教」や庶民信仰は、2025年の現在の日本に、息づいているのでしょうか?実生活に関わることがあるのでしょうか? おそらく、「石の宗教」や庶民信仰は、その形を変えつつも、日本に深く息づいており、実生活にも…
『壊れた脳も学習する 』(角川ソフィア文庫).山田 規畝子著…の読書メモです。 「個別化されたリハビリ」とは、一律の訓練*1を施すのではなく、患者さんや利用者さん一人ひとりの具体的な状況、感情、そして脳の特性を深く理解し、それに基づいた支援を行うこ…
日常生活の経験を情報源として活用し、それを知的創造のプロセスに組み込むことは、日々の生活をより豊かに、そして楽しくする可能性があると考えます。 日常生活を情報源として活用し、楽しむ 知的創造のプロセスにおいて「『問い』のないところに学びはな…
以下の6冊の書籍の読書メモです。 ・反応しない練習 (草薙龍瞬著) ・持たない(枡野俊明著) ・禅、シンプル生活のすすめ(枡野俊明著) ・心配事の9割は起こらない (枡野俊明著) ・読むだけ禅修行(ネルケ無方著) ・「前向きに生きる」ことに疲れたら…
わたしにとって、読書とメモは、単なる情報収集や記録だけにとどまらない、趣味的な一面ももっています。読書とメモが、どのように思考を深め、新たなアイデアを生み出し、日々の仕事や生活へとつなげてゆけるのかを考え続けています。読書、仕事、日常のい…
『本の読み方 スロー・リーディングの実践』(平野啓一郎) 一冊の本とじっくり向き合い、その内容を深く理解しようと努める。読書の質を高めるためには、速読ではなく、スロー・リーディングの実践が重要となる。具体的には、線を引いたりメモを取ったりし…
デジタルツールが日常生活で一般的に使用されるようになった現代においても、手書きのノートが必要であるその理由として、手書きノートが、単なる記録手段としての便利さだけでなく、手書きならではの思考力、創造性、そして記憶力への効果があるためです。…
五来重氏の著書『石の宗教』を拝読して…。『石の宗教』では、日本人が古来より抱いてきた石に対する信仰、いわゆる「石の宗教」について、考古学、民俗学、宗教学などの視点から多角的に考察したことが紹介されています。五来重氏は、各地に残る石造物、例え…
参考書籍 『アルゴリズムの時代 機械が決定する世界をどう生きるか』(ハンナ・フライ、森嶋 マリ) 『新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ』(黒木登志夫) 『mRNAワクチンの衝撃 コロナ制圧と医療の未来』(ジョー ミラー ) 2020年、…
毎日、たくさんの新しい情報に囲まれながら生きていく中で、人間はどのように世界を認識し、理解し、判断を下しているのでしょうか?脳科学の進歩により、人間の認知能力のメカニズムが徐々に明らかになってきました。『なぜ脳はアートがわかるのか』(著者:…
精神科医の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)氏の著書『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』と、文化人類学者の東資子(あずまもとこ)氏の著書『治癒と物語』は、一見すると異なる分野を扱っているように見えますが、どちらも「不確実な…
『利他学』(小田亮) 『クルーシャル・カンバセーション』(ケリー・パターソン) 『唯脳論』(養老孟司) これらの本に共通することは、「見えるもの」と「見えないもの」の相互作用、そしてその相互作用が人間の行動、社会、そして科学に及ぼす影響という…
庚申塔が語る江戸の情報伝播 江戸時代は、現代の東京にあたる江戸を中心に、商工業が盛んな時代でした。人々は、街道や川を使って、たくさんの物資を運んでいました。現代のように車や電車はありませんでしたが、人々の間では、多くの情報が行き交っていまし…
ダイヤモンドと黒墨は、同じ炭素だけでできています。炭素が、地下深くで高温高圧下で結晶になることで、ダイヤモンドになります。その後、音速に近い高速で、ダイヤモンドが地表付近まであがってくると、ダイヤモンドのまま結晶構造が保管され、採取されま…
原始太陽ができたとき、その引力で宇宙のガスが層を成すように分布しました。地球の軌道位置で、ケイ素の分布がいちばん多くなりました。その結果、太陽系でいちばんケイ素の占める割合が高い惑星が地球となりました。造岩鉱物の基本骨格を形成しているのが…
『沖縄のいきもの』P.38‐44の読書ノートです。サンゴの生態について紹介されています。 ※クリックするとAmazonサイトが開きます サンゴは海水が透明な場所で生息することができます。それはサンゴと共生している褐虫藻(かっちゅうそう)と呼ばれる植物プラ…
『治癒と物語』に、沖縄県宮古島市の伊良部島にある御嶽(うたき)が紹介されています。場所は、伊良部(いらぶ) 佐良浜(さらはま)という地区です。 伊良部は以下の7つの行政区でできています。 ①伊良部、②長浜、③佐和田、④国仲、⑤仲地、⑥前里添、⑦池間添…
読書メモ.『沖縄のいきもの』P.35‐38 沖縄の海は、現在、サンゴ礁の発達したエメラルドブルーの海がイメージとしてあります。しかし、沖縄トラフがある以前は、海底に泥があつく堆積している濁った海がひろがっていたといいます。 大むかし、海底に泥がどう…
沖縄本島は、およそ北緯26度で、北緯30度ふきんにあたります。赤道の南北30度ふきんは、一年じゅう「亜熱帯性高気圧」という温かい高気圧におおわれています。赤道上で温められた空気が、上昇気流により大気上層にあがっていき、南北30度あたりでおりてきま…
日本文化に関する書籍類を読んでいて、鹿児島県の奄美大島(あまみおおしま)で、『鶏飯(けいはん)』という郷土料理があるということを知りました。鶏飯は、鹿児島県の奄美大島を中心とした地域でつくられる料理です参照。 鶏のスープとパパイア漬けとの微…
日本ではじめて立体交差駅ができたという珍しい歴史をもつ折尾駅(おりおえき)。2021年(令和3年)1月3日に、JR折尾駅の新駅舎が開業しました。折尾駅をふくむ折尾地区周辺において大規模な整備が、2006年(平成18年)からおこなわれています。この整備は20…
住宅街にぽつんと残される旧陸軍の「工兵第十二大隊」遺構。明治末から大正期につくられた演習施設と推察されていますが詳細は不明です。 場所:福岡県北九州市小倉南区南若園町 座標値:33.842699,130.886863 『北九州歴史散歩 豊前編(北九州市の文化財を…
福岡県田川郡の金田という地区にある稲荷神社境内に「山ノ神」さまがまつられていました。しかし稲荷神社の周囲に山らしい山はありません。一番、稲荷神社から近い山といえば、西南西へ約2.7㎞いった地点にある、標高213mの小山です。 場所:福岡県田川郡福…
福岡県北九州市の八幡東区に河内(かわち)貯水池という大きな貯水池があります。新日鐵住金株式会社が管理を行う民間企業所有のダムです参照。第一次世界大戦時に増えた鉄の需要にこたえるために1927年につくられ、2020年時点でも現役でつかわれている貯水…
場所:大分県豊後高田市夷 六所権現社境内 座標値:33.617868,131.557129 大分県 国東半島にある霊仙寺(れいせんじ)から東へ約150mいった場所に六所権現社があります。この六所権現社鳥居をくぐりすぐ右側の岩壁に、上のような三基の磨崖仏が彫られていま…
福岡県嘉麻市上臼井にある日吉神社。日吉神社、一の鳥居をくぐるとすぐ左側の参道脇に二基の庚申塔が祀られています。 日吉神社の庚申塔 場所:福岡県嘉麻市上臼井 座標値:33.563855,130.707931 ふたつのうち一基は珍しく、庚申尊天でも猿田彦大神でも青面…