場所:大分県豊後高田市夷 六所権現社境内
座標値:33.617868,131.557129
大分県 国東半島にある霊仙寺(れいせんじ)から東へ約150mいった場所に六所権現社があります。この六所権現社鳥居をくぐりすぐ右側の岩壁に、上のような三基の磨崖仏が彫られています。
三基とも僧侶の坐像を刻んだものとみられます。左側の像は頭巾らしきものをかぶっています。
案内板には”磨崖像”と、シンプルに紹介されているのみです。この磨崖仏はなにを刻んだものなのでしょう。『国東 古寺巡礼』(渡辺克己著)P204にその詳細が紹介されています。
いい伝えでは中尊は六郷山開基の仁聞(にんもん)菩薩といい、左は比丘尼(びくに)、右は従者の比丘像という
仁聞菩薩は、国東半島において奈良時代に28の寺院をひらいた伝説の僧侶といわれています参照。
国東半島には、観光パンフレットなどには掲載されていない、このような磨崖仏や石仏がたくさんあります。国東半島の史跡に関する書物を読むと、まだまだ発見がありそうです。