場所:福岡県豊前市大字岩屋
座標値:33.556133,131.059109
豊前市の「岩屋」という地名の場所にある岩洞窟には木造 薬師堂があります。薬師堂の周囲には石造りの五輪塔、宝塔のほかに上の写真のような石仏が11基まつられています。
これら11基の石仏の台座には”安政”や”文久”の銘が刻まれていて、江戸期につくられたことがわかります。
毎年5月には、岩洞窟内の薬師堂前で花祭りが開かれるそうです(参照:『新京築風土記(山内公二著)』P.253)花祭りでは、この薬師堂の扉がひらかれ、僧侶の読経のあと、お接待や餅まきがおこなわれるといいます。
求菩提資料館で、2020年7月5日まで開催されている「第9回ふるさと写真コンクール」入賞・入選作展示会では、花祭りの様子がおさめられている写真も展示されていました。
その写真では、なにかが参加者にまかれている様子がうつされていましたが、まかれているものは餅だったんだと、『新京築風土記(山内公二著)』P.253を読んではじめて知りました。