日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

本の紹介

梅の木磨崖地蔵尊 大分県豊後高田市夷(えびす)

国東半島の石造美術 (酒井冨蔵著)の目次では、国東半島の石造美術が以下のように分類されています。 ・国東塔 ・板碑(いたび) ・富貴寺笠塔婆 ・宝篋印塔 ・五輪塔 ・宝塔 ・層塔 ・石塔 ・無縫塔 ・供養塔 ・庚申塔 ・石憧 ・石殿 ・石仏 ・石室・石仏龕 …

国東(くにさき)文化の成立過程

・宇佐八幡文化・天台宗・修験道・石清水八幡文化 これら4つの文化と、もともとあった国東半島の文化が融合して国東文化がうまれました(参照:国東半島の石造美術 (酒井冨蔵著)P5)。4つの文化が簡略化され、そして、国東独特の新しさが加えられたと想像さ…

雑草の複雑な生存戦略~発芽~ 【書籍:雑草はなぜそこに生えているのか】

温かい日がつづいていたのに急に寒くなったり、逆に寒い日がつづいていたのに初夏のような気温になって、また急に寒くなって霜がおりたり…と自然環境の変化は激しく、自然のなかで生きている植物にとっても厳しい面もあります。 雑草は抜いても抜いても、す…

雑草は強くて弱い 【書籍:雑草はなぜそこに生えているのか】

雑草に着目して、植物についての情報をあつめていくと、植物がどのように競争しながら生きていっているのか、一端を知ることができます。 題名に「雑草は【強く】て【弱い】」と矛盾する言葉をならべましたが、『雑草はなぜそこに生えているのか』Kindle位置…

「雑草」と「野草」はどうちがう?

道ばたや空き地に生えている草と、山野に生えている草には違いがあるのでしょうか?「雑草」という呼び名と「野草」という呼び名にはなにか違いがあるのでしょうか? 結論からいうと… ・人の手が一定期間ごとに入る土地で生えるのが雑草 ・人の手がくわわっ…

”ロゼット”はどんなグループの植物に多い?

タンポポに代表される”ロゼット型”植物という言葉を、学生時代の生物の時間に聞いたことがあります。 草むしりをしているとき、このロゼット型の草をぬくのはとても大変です。むしっても、草だけがとりのぞかれて、しぶとい根っこがのこってしまいがちだから…

生存戦略にたけた花 ホトケノザ 福岡県北九州市小倉南区平尾台

植物の生態が興味深く、さいきんは植物の写真をおおく撮るようになっています。今回の写真は北九州市の平尾台に咲いていたホトケノザです。 ホトケノザ 場所:福岡県北九州市小倉南区平尾台 平尾公民館 座標値:33.756856,130.894938 ホトケノザは「仏様のす…

【Kindle(キンドル)出版】本の原稿は何を書けばいい?

2020年2月22日に、Amazon Kindle(キンドル)で電子書籍『『カメラ好きが作った史跡ガイド② 福岡・大分編: 北九州市のマニアックな史跡 写真スポット17か所をご紹介』を出版しました。 文章を主体とした電子書籍を出版したのは2冊目です。今回の原稿もMicros…

関門海峡をにらむ要塞の一部「手向山 探照灯台跡」 福岡県北九州市小倉北区赤坂

場所:福岡県北九州市小倉北区赤坂座標値:33.891370,130.912650 小倉北区にある高さ76mの手向山(たむけやま)には明治時代に陸軍によって作られた要塞があります。写真はそのひとつで「探照灯台座跡」です。夜間に通ることを想定した敵艦を照らすための灯…

むかし「地獄橋」とよばれていた橋 福岡県北九州市小倉北区日明

福岡県北九州市小倉北区の日明(ひあがり)に「板櫃川(いたびつがわ)」という川が流れており、ここに「極楽橋(ごくらくばし)」という珍しい名前の橋がかかっています。どうしてこのような珍しい名前がつけられているのか? 調べてみると、ここ日明(ひあ…

どうして門司区 田野浦は遊女が働くほど栄えた街だったのか 福岡県北九州市 

地方の書店では、その土地の郷土に関する書籍を多くとりあつかっているところもあります。福岡県宗像市にある明屋(はるや)書店もそのような書店のひとつです。 明屋書店でなにかおもしろそうな本はないか探していると、このような本を見つけることができま…

必要最低限の長さで作ったけど九州最長トンネルとなった新関門トンネル

JR山陽本線で、門司駅から下関駅へと向かう電車内の電気が一度消え、数秒後にふたたび電気がつくという現象が起きる…という記事をご紹介しました(参照:【JR 山陽本線】どうして関門トンネルに入るまえ車内の電気が消える?) この記事を書くために、本州と…

【JR 山陽本線】どうして関門トンネルに入るまえ車内の電気が消える?

JR山陽本線で、門司駅から下関駅へと進む車内でめずらしい現象がおきます。車内の電気が一度消え、数秒後にふたたび電気がつくというものです。 車移動が主な私が、この現象を確かめに山陽本線に乗ったのは『九州の鉄道おもしろ史』P112-116に興味深い記事が…

庚申塔成熟期に造られた十王堂庚申塔 大分県国東市国東町原

大分県の国東(くにさき)半島へ庚申塔を探しにいきました。今回、出会った庚申塔は、国東市の原という地区にある庚申塔です。原という地区に”十王堂”と呼ばれるお堂があります。 国東町の原地区にある十王堂 十王堂の周りは畑が広がっており、ここに至るに…

宝さがしのように楽しい 【廃線】上山田線をたどる 福岡県飯塚~嘉麻市~田川郡

上山田線(かみやまだせん)は、福岡県飯塚市の飯塚駅から田川郡川崎町の豊前川崎駅までを結んでいた、JR九州の鉄道路線です。1895年4月5日から1988年9月1日までの93年使われつづけた線路で、はじめは筑豊炭田から産出される石炭を輸送する目的で敷かれまし…

国東半島の庚申塔を40数年調査しつづけている小林幸弘氏の書籍が電子化されました

大分県の北東部にひょっこりと飛び出ている半島があります。この半島は国東半島(くにさきはんとう)と呼ばれます。車で半島をグルっと一周すると約2時間半という比較的大きな半島です。 国東半島には独特の文化が育まれていて、大分県のなかでも特に石造美…

「紅葉狩り」の名前の由来 【メモ】

『山の神さま・仏さま(ヤマケイ新書)』のKindle位置番号411/2592に、「紅葉狩り」についての名前の由来が紹介されていました。以前から、どうして山々の紅葉の美しさを楽しむことを「狩り」と表現するのか気になっていました。 同書によると、大きくふたつの…

近くのトンネルから湧き水が引かれてくる駅 筑前岩屋駅

福岡県の北九州市小倉南区の城野駅から、大分県日田市の夜明駅へとつながる、JR九州の日田彦山線(ひたひこさんせん)。この日田彦山線のひとつの駅に、筑前岩屋駅があります。筑前岩屋駅は、めずらしく駅舎が岩でできており、さらに駅近くで湧水をくむこと…

かなたまで続く石垣がみごと 福岡県朝倉郡東峰村 竹地区

福岡県に敷かれている鉄道の歴史をたどるために、2019年6月1日に、東峰村へ立ち寄りました。東峰村は福岡県の中央部からみると東側に位置し、福岡県と大分県との県境にあります。福岡県に所属しますが、もうほとんど大分県の日田市に近い場所です。 そんな東…

添田(そえだ)駅 裏側の何も使われていない広場はなに? 福岡県田川郡添田

福岡県田川郡の添田(そえだ)に添田駅があります。JR九州 日田彦山線の駅のひとつです。ここの駅では、駅舎からホームまで、約100mほど歩かなければならないという特徴があります。ホーム改札口をでると、いちど屋外へ出て、屋根のない細い路地をL字型に約1…

九州一の階段数がある筑前山手駅 福岡県篠栗町

最近は、九州の鉄道おもしろ史という書籍に紹介されている土地へいくことが多くなりました。書籍には「鉄道おもしろ史」というタイトルが含まれているだけあって、駅に関わる記事も多く掲載されています。わたしも駅へ行く機会が増えました。 現在、わたしが…

個人が自費で鉄道をつくった!? 福岡県鞍手郡-宮若市 JR宮田線

福岡県の鞍手郡から宮若市にかけて、約90年間つかわれていた鉄道がありました。1901年2月13日から1989年12月23日まで使われていた、JR宮田(みやだ)線です。 場所:福岡県鞍手郡小竹町~福岡県宮若市宮田 2019年現在、宮田線の跡はほとんど残っていません。…

はじめは建築を拒否された赤池駅 平成筑豊鉄道伊田線

福岡県直方(のおがた)市にある直方駅から、福岡県田川市の田川伊田駅に鉄道が伸びています。その鉄道は、伊田線(いたせん)と呼ばれます。 伊田線には現在(2019年5月)、直方側からみて8番目の駅に赤池駅があります。 鉄道の駅をつくるには好条件だった…

線路より低い位置にホームがあった? 直方(のおがた)駅1番ホーム 福岡県直方市山部

福岡県直方市(のおがたし)にある筑豊本線 直方駅。この駅は、2011年(平成23年)に改築され新しくなりました。古い直方駅では、明治41年に建設された木造の駅舎が使われていたそうです。 筑豊本線 直方駅(のおがたえき) 場所:福岡県直方市山部 直方駅 …

鉄道のおもしろ事情 福岡県の城山トンネルは昔ひとつだったのに、なぜふたつに?

福岡県の遠賀郡と宗像市(むなかたし)を分ける峠のひとつに城山峠(じょうやまとうげ)があります。この峠の下にJR鹿児島本線がはしっています。JR鹿児島本線は、遠賀郡の海老津駅(えびつえき)と宗像市の赤間駅(あかまえき)とを結ぶ線の途中でトンネル…

宮本常一氏も訪れた錦帯橋 山口県岩国市

錦帯橋(きんたいきょう)。この橋は民俗学者である宮本常一氏が撮った写真を集めている「宮本常一が撮った昭和の情景 上巻」P146にも紹介されています。宮本氏が錦帯橋を写真に撮ったのは昭和36年(1961年)の10月16日です。錦帯橋の北西地点から撮ったよう…

Amazon Kindle unlimitedに登録して良かったこと 不満に思ったこと

わたしがアマゾンの電子書籍をKindle(キンドル)ストアで買い始めたのが、2013年の1月。いつでも、どこでも空いている時間に本を読みたいという思いから、電子書籍を購入しはじめたのですが、2019年現在で、もう6年になっていました。 Kindleの電子書籍は、…

電子書籍を出版したあと 改訂し出版しなおす方法

2冊目の電子書籍をKDP(Kindle Direct Publishing)で出版しました。今回の書籍は写真をメインとしたフォトブックとして作ってみました。 季節別フォトスポット 大分県編 実は一度、このフォトブックはKindleで出版したのですが、不具合が見つかったので出版…

Amazon Kindleで写真集を出すとき手間取ったこと 写真の分割

お礼 2019年1月14日に、Kindleで電子書籍『カメラ好きが作った史跡ガイド 北九州編: 北九州市のマニアックな史跡 写真スポット21か所をご紹介』を出版しました。Unlimited(アンリミテッド)で読んでいただいた方、また、ご購入していただいた方、本当にあり…

『北九州市史』はどこで買えるのか?実際に買ってみました

最近、やっとわかってきたことがあります。それは、各地の郷土史について詳しく知るには、市史とか町史とか、村史といわれる本を調べると良いということです。これらの本は、地元密着の詳細な情報が掲載されています。 図書館の郷土コーナーに保管されてある…