曩祖神社の境内には、若光稲荷神社(境内社)、飯塚天満宮(境内社)もまつられています。若光稲荷神社は、商売繁盛や縁結びの神様として、飯塚天満宮は、学問の神様として信仰されています。若光稲荷神社へとつづく参道脇に、庚申塔が一基まつられていましたので、ご紹介します。
階段途中、参道の左側に庚申塔が一基まつられていました。
場所:福岡県飯塚市宮町
座標値:33.641667,130.683333
「庚申」ではなく「申庚」と刻まれています。申庚尊天、なにか理由があるのでしょうか?誤記でしょうか?それとも、わざと文字をひっくりかえしたのでしょうか?おそらく、わざとでしょうが、文字をひっくりかえした理由はよくわかりません。「申」を先に置くことで、猿田彦神をより強く意識していたのかもしれません。
庚申塔にむかって右側面に、明治三十九年四月吉日と刻まれているようですが、「四月」という箇所は風化がつよく、読み取りきれません。1906年の干支は丙午(ひのえうま)です。
以下は、若光稲荷神社の案内板を要約したものです。
若光稲荷神社は、曩祖八幡宮の末社として古くから鎮座し、人々の命や暮らしを守る神として崇敬されてきました。
ご祭神
宇迦之御魂神 (うかのみたまのかみ)
佐田彦神 (さたひこのかみ)
大宮能売神 (おおみやのめのかみ)
ご神徳命の守護
五穀豊穣
福徳開運
良縁・幸福
厄除け
かつては荒廃していた時期もありましたが、神託により社殿が復興され、現在も人々の信仰を集めています。
特に「若光」という名前には、神様の霊験がいつまでも若々しく光り輝きますようにとの願いが込められています。