福岡県に敷かれている鉄道の歴史をたどるために、2019年6月1日に、東峰村へ立ち寄りました。東峰村は福岡県の中央部からみると東側に位置し、福岡県と大分県との県境にあります。福岡県に所属しますが、もうほとんど大分県の日田市に近い場所です。
そんな東峰村で、立派な石垣群をみることができました。ここは東峰村の竹地区です。
場所:福岡県朝倉郡東峰村宝珠山 県道52号
座標値:33.435527,130.874900
JR日田彦山線の駅である彦山駅(福岡県)から、東峰村にある筑前岩屋駅へと向かう途中。県道52号線を走っているときに、この美しい景色に出会うことができました。
自宅に帰ってから、「東峰村 石垣」というキーワードでググってみると、この東峰村竹地区というのは、美しい棚田で有名であることがわかりました(参照:東峰村の棚田・棚田100選)。2019年6月1日時点では、田植えが終わったばかりか、これから田植えがはじまる時期であったために、特別、棚田に目を奪われることはありませんでした。
しかし、この立派な石垣群には心を奪われました。これらの石ひとつひとつが、人の手で積み上げられていったということを考えると、途方もない時間と労力がつぎこまれたのでしょう。
宮本常一(みやもとつねいち)氏の著書である『民俗学の旅 (講談社学術文庫)』で、たしか、宮本氏の家族のなかで石垣を積むことを特技とするかたがいた…ということを読んだ覚えがありました。たしか、常一氏のおじいさん(祖父)ではなかったかな…と早速、調べなおしてみると、記憶はみごとに間違っていました。
宮本家の初代の先祖(勘左衛門)が養子をもらい、その養子というのが善兵衛という名前でした。その善兵衛が石垣を築く名人だったそうです(参照:『民俗学の旅 (講談社学術文庫)』P11-12)。昔、この一節を読み「石垣を積むという仕事が、とても重要な位置を占めていた」ということが想像できました。石垣を積む職人もいたそうです(参照:穴太衆 - Wikipedia)。
参照した書籍