2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧
参照:『左川ちか詩集』川崎賢子編,岩波文庫,p84-85 「背部」 よるが色彩を食ひ 花たばはまがひものの飾を失ふ 日は輝く魚の如き葉に落ち このひからびた嘲笑ふべき絶望の外に 育まれる無形の夢と樹を 卑賤な泥土のやうに跪き 切り倒された空間は そのあしも…
参照:『左川ちか詩集』川崎 賢子編.岩波文庫.P164-166 「風が吹いてゐる」 暗い庭を賑やかに笑ひながら行列が通つたあとのやうにゆられる樹木は誰に話しかけようとしてゐるのだ 見えない足音が遠くの声のやうに白日の夢をかはかし 氷の上で私の影を踏みつけ…
参照:『左川ちか詩集』川崎賢子編.岩波文庫.P16 「錆びたナイフ」 青白い夕ぐれが窓をよぢのぼる。ランプが女の首のやうに空から吊り下がる。どす黒い空気が部屋を充たす――一枚の毛布を拡げてゐる。書物とインキと錆びたナイフは私から少しづつ生命を奪ひ去…
参照:『北九州市史 民俗』P544-557 聖地と忌地の共通点と違い 「聖地と忌地いみちはとかく混同されがち」であるとされています。両者の決定的な違いは、聖地が神仏に対する「厳粛な神聖な感情」を伴う場所であるのに対し、忌地はそうした神聖さを欠き、「タ…
参照:『北九州市史 民俗』P567-569 北九州市における稲荷信仰は、大きな稲荷神社から勧請されたものにとどまらず、各家庭の「屋敷神」として家の中に御神体を祀る形から、地域の守り神として親しまれる形まで、生活に密着したものとして守られてきました。…
参照:『沖縄の聖地 御嶽』 沖縄の村々に、必ずと言っていいほど「御嶽(うたき)」と呼ばれる聖地があります。本土の神社と似た役割を持ちつつも、御嶽には大きく分けて「社殿の有無」と「祭祀を司る者の性別」という、2つの決定的な違いが存在します。 社…