日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

重力と必然性のなかで静かに生き延びるための仕組み

日々の仕事や生活のなかで、絶えず他人の不機嫌や不公平、あるいは理由のない悪意といった「環境ノイズ」に曝(さら)される状況。こうした状況を切り抜けるためには、感情による対処を捨て、世界を「物理法則」と「システム不備」の集積として捉え直すこと…

言葉を咀嚼して心身を養う

多読は、はためには単なる情報の収集や、知識の誇示のように映ることもあるかもしれません。しかし、読み手自身の内面においては、生存に直結した目的があるのではないかと推測されます。毎日生活をしていると、多くの言葉や感情の波にさらされ、それらのな…

蒲生神社の境内にまつられる三基の庚申塔 福岡県北九州市小倉南区蒲生

北九州市の蒲生(かもう)神社の境内に三基の庚申塔が祀られていました。 場所:福岡県北九州市小倉南区蒲生 座標値:33.836838,130.858835 三基とも、「猿田彦大神」の銘が刻まれています。 向かって、一番右側の庚申塔には「寛政十二甲年」「二月吉日」と…

宮古島佐良浜における民間信仰の構造化

今、仕事をやっていると、問題に対する迅速で合理的な解決が要求されますが、不確実性への非耐性は過度な不安を引き起こす要因となります。ジョン・キーツが提唱した「ネガティブ・ケイパビリティ(性急な結論を求めず、不確実さに耐える能力)」は、この課…

経験と勘に依存する職場の問題とデータ思考の導入

介護や医療といった対人支援の現場では、長年の「経験」や「勘」が、重宝される傾向があります。もちろん、熟練スタッフの職人的な感覚が、患者や利用者の危機を救う場面はたくさんあると考えます。しかし、属人的な感覚に頼りすぎる運用は、現場のスタッフ…

兵器からインフラへ転換した「若松軍艦防波堤」 福岡県北九州市若松区響町

北九州市若松の洞海湾入り口に存在する「軍艦防波堤」は、第一次および第二次世界大戦で運用された3隻の駆逐艦(柳、涼月、冬月)を基盤としてつくられています。(柳、涼月、冬月)の軍艦はもともと、海中や空からの脅威を排除する軍事システムとして運用さ…

若松軍艦防波堤(戦艦「柳」)における情報と実体の乖離

若松軍艦防波堤について調べている際、3つの情報源を参照しました。 ・現地案内板 ・史料『若松軍艦防波堤物語』 ・慰霊碑下の石碑 軍艦防波堤として埋められている戦艦三艦(冬月・涼月(すずつき)・柳)のうち、柳についての艦歴に齟齬があるように推察さ…

思考の整理、そして新しいルールを言葉にして確定させるプロセス

わたしは、いま、人間関係における違和感を発端としておきる認知的過覚醒に苦しめられています。脳内で思考のループが止まらず、終わりのない不安のシミュレーションが、ずっと走り続けています。これは、バイタルデータにおけるRHR(安静時心拍数)の上昇と…

思考をとめないで、生きづらい今を生きる考え方

2026年2月上旬に、私は職場である介護施設の現場を「抑うつ状態」という理由で離れ休職をしています。私は、作業療法士で、利用者の生活機能の維持・向上を支援する立場にありながら、私自身の心身状態を維持することが困難な状況となりました。原因は、私の…

福岡県で「訪問介護」より「デイサービス・デイケア」が選ばれる構造的要因

政府統計の総合窓口「e-Stat」で公開されている『介護給付費等実態統計(令和7年8月審査分)』。このデータのなかに、福岡県における介護サービス利用の極端な偏りがみえます。 参照:介護給付費等実態統計.介護サービス受給者1人当たり費用額,サービス種…

「生活の解像度」をあげる睡眠最適化の方法

休日前の夜更よふかしと、その代償としての泥のような睡眠。私は長らく、この非効率なサイクルを繰り返してきました。睡眠を単なる「活動停止」と見なし、時間を削ることに合理的価値を見出していたからです。でも、金谷啓之氏の著書『睡眠の起源』は、その…

親鸞に学ぶ、感情を排したメンタル管理術

「心を整える」「感謝の心」といった精神的なアプローチや、アンガーマネジメントなどの感情制御技術だけでは、現場の課題解決には限界があります。実務者が直面する現実は複合的であり、個人の「心の持ちよう」のみで解決可能な単純な構造ではないためです…

地質学的に設計された北九州・筑豊地域の町

北九州市から筑豊地域にかけてのエリアを歴史的側面からみるとき、一般的には、明治以降の「近代産業の歴史」を思い浮かべるのではないかと感じます。石炭、製鉄、さらにそれらを支えた人々の営み。これらは日本の近代化を牽引した重要な要素です。いっぽう…

「正論」が通じない職場で消耗しないために

以下の書籍を参考にして、「解決」を諦めて「観察」に切り替える、持続可能な働き方を考えます。 『イシューからはじめよ』 『システム思考をはじめてみよう』 『「具体⇔抽象」トレーニング』 『アルゴリズム思考術』 多くの人と関わりながら進める仕事をし…

理不尽な攻撃から身を守る技術的対処法

15年ほど作業療法士として働いてきて、最も難解で、かつ、こちらの心身に深刻なダメージを与える要因は、仕事上の技術的なトラブルではなく、特定の認知特性を持った「他者との関わり」です。 『自律神経の科学』による生理学的知見と、『他人を攻撃せずには…

経済的「部分的離脱」という生存戦略

経済のニュースを読んでいると、「どうして、マクロ経済(トヨタなどのグローバル企業の経済)の数字が向上しているにもかかわらず、生活の実感は日々苦しくなっているのか?」という疑問がわいてきました。 いっぽうでは、トヨタ自動車が営業収益50兆円とい…

森でみかける「マムシグサの赤い実」の生存戦略

秋から冬にかけての枯れ葉色の森で、鮮やかな赤に出会うことがあります。トウモロコシの粒が密集したような真っ赤な実は、サトイモ科テンナンショウ属の「マムシグサ(Arisaema serratum)」 の果実です*1。 下の写真は、石鎚神社(福岡県宗像市多禮たれ)へ…

どうして米の価格はさがらないのか?

スーパーのコメ平均価格 5キロ4194円 2週ぶり値上がり スーパーのコメ平均価格 5キロ4194円 2週ぶり値上がり | NHKニュース | コメ、農業、小売業 2026年2月6日午後5時37分(2026年2月6日午後6時09分更新) 全国のスーパーで2月1日までの1週間に販売されたコメ…

宗像市多禮における石鎚神社の構造的理解と変遷 福岡県宗像市多禮

宗像地方は、世界遺産に登録された宗像大社を中心とする「海洋信仰」のイメージが強い地域ですが、内陸部に位置する多禮たれ地区は、背後の山岳を神聖視する「山の宗像」としての性格を保持しています 。その多禮たれ地区にある小さな山に、石鎚神社が祀られ…

システム思考で読み解く『菜根譚』

古典は、時代を超えて、人間という「システム」の仕様と、バグを解き明かした、一種の解説書だと捉えます。中国・明の時代末期、洪自誠によって記された『菜根譚(さいこんたん)』は、処世訓の傑作として知られています。しかし、これを単なる道徳書として…

パーソナリティ特性という「非対称なOS」との対峙法

書籍『パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか』の内容を参考に、考えてみました。 臨床現場や日々の業務において、「どれだけ言葉を尽くしても届かない」「良かれと思ってしたことが裏目に出る」という、理不尽な対人摩擦に直面します。ハラスメン…

谷底から聞こえてくる「井戸端会議」の声の正体

山を歩いていると、ときどき、物理的な理屈だけでは説明のつかない「音」に遭遇することがあります。それは、怪異の話ではなく、むしろ、あまりにも日常的で、それでいて「そこに誰もいない」という事実によって、私の感情を、すこしだけ揺さぶる体験です。…

現代のまじない 構造化による精神防衛

山里純一著『沖縄のまじない』を、拝読して考えてみました。 『現代のまじない』…構造化による精神の防衛と復元 職場の不条理、過剰な情報、正解のない将来への不安などの、無数の「ノイズ」に囲まれて生きていく必要があります。これらの現代版ノイズは、む…

神道的構造による現場の再定義とノイズの浄化

書籍『神道は なぜ 教えがないのか』を拝読して、考えたことを以下まとめてゆきたいと思います。 読書という行為の再定義と「外在化」の試み 現代社会において、一冊の本をじっくりと読み解く時間を捻出することは容易ではありません。特に、対人関係の多い…

城郭から軍事システムへの転用 福岡県北九州市小倉北区城内

小倉城(勝山公園)の敷地内には、江戸時代の石垣と重なり合うように、明治以降の「軍事拠点」としての記憶を刻む赤レンガ遺構があります。当時、この地は、九州の防衛と大陸への兵站を担う国家システムの心臓部でした。現地に残された案内板や門柱、復元さ…

インフレ下の価値交換「春吉の眼鏡橋」 福岡県北九州市小倉南区春吉

北九州市小倉南区に位置する「春吉はるよしの眼鏡橋」は、1919年(大正8年)に完成した石造二連アーチ橋です。この橋がつくられた背景には、大正6年に発生した少女の転落死という悲劇がありました。当時、岩の上に板を渡しただけの不安定な通路を、二度とエ…