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福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

八剣神社の庚申塔 北九州市若松区小敷

場所:福岡県北九州市若松区小敷 八剣神社

地図:Google Maps

 

自然石型のシンプルな庚申塔。「庚申尊天」とのみ刻まれ、成立年月日などは刻まれていなかったために、詳細は不明。

 

今、どんどん住宅地がひろがっている若松区の「ひびきの」という地区。最近、「ひびきの小学校」が平成29年4月から開校され、これからもさらに住宅や産業施設が増えていくと予想される地区です。

 

そんな地区近くに八剣神社はあります。

神社の一の鳥居では海抜ほぼ0mで、社殿のある境内は21mほど。けっこう急な階段を上っていきます。

この社殿の裏っかわに、数基の祠とともに庚申塔は祀られていました。

北九州市神社誌」(北九州史跡同好会)によると、八剣神社の祭神は、大和武尊、菅原神、武内宿祢命、豊臣秀吉とある。

 

ちょっとよくわからなかったのが、祭神は祭神でも、「神社記祭神」とか、「神社記相殿」という他の記載がある。祭神と神社記祭神とでは、記載されている神様が違うようです。祭神は前記のとおり、大和武尊、菅原神、武内宿祢(たけしうちのすくね)命、豊臣秀吉。そして神社記祭神は、日本武尊神功皇后応神天皇でした。

 

祭神と神社記祭神とでは、何がどう違うのかよくわかりません。記録されている書物が違うのかな…

 

また、神社記相殿という記載もあるが、これはどうも祭神が主の神様である一方、相殿というのは、それ以外の神様という意味を持つらしい。”それ以外の神様”は相殿神(あいどのしん)と読むそうです。ちょっと勉強になりました。

 

ちなみに、八剣神社の相殿神素戔嗚尊(すさのおのみこと)、大国主(おおくにぬし)命、猿田彦命、大物主(おおものぬし)命、大年神(おおとしのかみ)、菅原道真です。

 

庚申塔以外の祠には、石造りの素朴な神様が祀られていました。