先日、NHKのテレビ番組で、写真家「大山行男」氏の番組が再放送されていました。『富士山 森羅万象~大山行男が撮る神秘の素顔~』というタイトルです。30年間、富士山を撮り続けた大山氏が、富士の自然を違った角度で撮るために「タイムラプス」という方法を使っていました。
タイムラプスとは、複数枚の静止画をパラパラ漫画のようにつなぎ合わせて動画を造る方法です。一枚の写真だけではおさめることができない真の自然の姿を、数100枚、数1000枚の写真をつなぐことで、おさめることができる方法です。
番組で紹介されていた富士の動画の数々はとても美しく感動しました。朝、時間の経過とともに空が白み、赤みがかり、そして太陽がのぼると暗かった山が照らし出され、雄大な山の風景が浮かびあがってきます。そんな、数時間かかってしか見ることができない自然の姿が、数秒で観察できる動画に目を見張りました。
いつかわたしも、そういう写真が撮れたらなという思いを持ち、タイムラプスの練習を始めました。※音楽が流れるので、音量にご注意ください
朝の風景タイムラプス音楽付き 福岡県北九州市若松区 高塔山公園より
幸い、現在わたしが持っているメイン機(Nikon D750)にはインターバル撮影という機能がありました。「どのくらいの時間間隔で写真をとるのか?」と、「どのくらいの枚数を撮るのか?」を設定すれば、あとはカメラが自動的に設定どおりにシャッターを押し続けてくれます。
わたしが設定したのは、5秒間隔で500枚の写真を撮る設定としました。5秒間で1枚のペースで写真を撮るので、1分間に12枚の写真を撮ることになります。ということは500枚だとどのくらいの時間がかかるのか?500÷12=で約42分かかることになります。
細かい設定は「タイムラプス 撮り方 設定方法」などのキーワードで検索して調べてみました。しかし、実際に自身でやってみないことにはわからないので、ひとまずやってみたのが上の動画です。実際の時間は、撮影を追加して約600枚の写真となったので、約50分撮影を続けました。
撮った写真を動画作成ソフトに取り込み、つなぎ合わせてみました。枚数がとても多いので時間がかかります。動画ができ、結果がわかるまではどきどきです。
結果は、イメージしていたようには撮れず失敗でした。ガックリとしました。撮り始めは辺りは暗くて、街の明かりが美しく、太陽がだんだん昇ってくると、周囲がフワッと明るくなってきていたのですが、動画は終始一定の明るさとなり、変化の乏しい動画となりました。
ほんとうは、下の写真ぐらいの露出から動画を始めたかったのです。
撮ってしまった後だと、600枚もの写真を一枚一枚レタッチしていくのは至難の業です。
『Adobe Lightroom』などの有料のソフトを使えば、複数枚の写真を一括してレタッチすることができるそうですが、わたしは使うことができないので、しばらくは撮ったそのままの写真を動画にしていくしかなさそうです。
今回の撮影では、細かい設定方法にまずい部分があったと思うので、何回も練習をして、自分のイメージするような動画を撮れたらなあと思います。