史跡巡りをして、その写真を撮らせていただくのですが、後でその写真がどこで撮ったのか、正確な場所がわからなくなることがあります。街なかであれば、周囲に目印となる建物などがあるので、地図と写真を見比べて「この建物の近所にあったな」などと史跡があった場所を思い出すことができます。
しかし、周囲に目印がない山の中や、野っ原の中にある史跡だと、後から写真を見返してみても「あれどこで撮ったかな?この辺だったかな?」とよく迷うことがあります。
GPSロガーで位置情報を記録する
結論からいうと、わたしの場合は「山旅ロガーGold」というアプリを使用しています。「山旅ロガー(無料版)」の、有料版が「山旅ロガーGold」(¥400)です。ロガーというのは行動を記録してくれるソフトやシステムのこと。登山やトレッキングでGPSロガーという機械を持っていくと、その行動がこの写真のように記録されてとても便利です。
おそらく、写真撮影位置を記録するだけの目的なら、このようなアプリは必要はないと思います。スマートホンのGPSをONにして、スマホのカメラで写真を撮ると、位置情報が写真に記録されます。位置情報の精度がいまいちの場合、「設定」から位置情報のモードを「高精度」に切り替えれば、より正確に位置情報が写真に記録されます。
山旅ロガーGoldを使っている理由
わたしが山旅ロガーGoldを使っている理由は以下の2点です
・現在地が地形図上にリアルタイムで表示される
・撮影場所と写真に記録された位置情報のズレがなくなる
この写真は記録した後の画像ですが、計測中は「いま自分がどこから来て、いまどこにいるのか」が、赤い線で記録され続けているので、周囲に目印のない山の中でも迷うことがなくなります。町の中でも、地形図上に現在地が表示されるので、どこに小さな路地があるのか、神社があるのかなども詳細にわかります。
登山や史跡巡りをしているとき、自分のいる周囲の状況を地形図で確認できるのは、とても心強いです。
また、山旅ロガーGoldは「測定間隔」を自分の好きな秒数で設定できます。GPS測定間隔を短くすることで、撮影場所と写真に記録された位置情報のズレを極限までなくすことができます。測定間隔の設定方法は以下のようになります。
できるだけGPS測定間隔を狭める方法
山旅ロガーGoldのホーム画面の右上にある「i」のマークをタップします。
「i」マークをタップすると「測定モード」が「徒歩」「自転車」「超精密」の三つから選ぶことができます。「超精密」を選ぶと、「測定間隔の時間(秒)」の欄で自分で秒数を設定できます。わたしは10秒で設定していますが、一番短い間隔だと1秒でも設定できます。
細かくGPS計測が行なわれるので、電池の消耗も速いのですが、そのぶん正確な位置情報を得られます。
以上のような設定をして、「この場所で撮りました」という記録のために、スマホで一枚、”念のための”写真を撮るようにしています。
GPS機能のないカメラでも位置情報が記録される(Googleフォト)
わたしはGoogleフォト(無料)を使用しており、撮った写真はすべてGoogleフォトにアップロードしています。Googleフォトにアップロードすると、位置情報が記録されている写真は、このような感じでgoogleマップなどの地図ソフト上に表示することができます。
スマホで撮った写真はもちろん地図上に位置が表示されるのですが、GPS機能のない一眼レフで撮った写真でも地図上に表示されます。一眼レフで撮った写真の時間情報と、位置情報を記録しているスマホの時間情報とを比較して、Googleが写真の撮った位置を合わせてくれているのだと思います。とてもありがたい機能です。
まとめ
・GPSロガーアプリでGPS測定間隔をできるだけ狭める
・スマホで記録写真を撮る
以上の2点を行なえば、正確な位置情報が記録された写真を撮ることができると思います。あとは自分の好きなカメラで撮っても、ちゃんと記録写真を撮っているので、「どこでこの写真を撮ったのかわからない」という状況を避けることができます。
(追記)
市販されているGPSロガーは3000円台のものから数万円のものまであります。数千円のGPSロガーだと、行動を記録してくれますが、現在地をリアルタイムで確認できません。現在地を確認できるGPSロガーは、やはり1万円以上はしてしまいます。
その点を考えると、400円という価格で普段使いできるGPSロガーアプリはありがたいサービスです。