福岡県遠賀郡の岡垣町 黒山にある阿弥陀堂を探していて、たまたま見つけることができた庚申塔です。
座標値:33.868145,130.6369629
今回見つけた庚申塔は、糠塚という地区にある四差路の一角に祀られていました。
四差路の一角から北側の斜面へと伸びている階段は、小さな神社へ至る階段です。神社といっても鳥居も社殿も、拝殿もなく、祠のみが祀られる神社でした。
この庚申塔は、街道沿いであったり、何かの道標(みちしるべ)として立てられたという感じではなさそうです。もし、この庚申塔が祀られた当時から、この場所にあったのならば、集落の比較的中心部でやや高い場所に神社が配置され、その神社の参道入口に庚申塔が祀られたのかもしれません。
集落の人たちが、寄り合いを行なう場所に庚申塔が祀られたのでしょうか。
庚申塔には「庚申尊天」と真ん中に刻まれ、その文字の両脇に建立年月が刻まれているようです。
写真では見にくいので、模式的に書いてみました↓ 「?(はてな)」の箇所は読み取ることができませんでした。
おそらく、天保六年…西暦1835年…に建立されたと考えられます。天保六年は干支でいうと、乙未(きのとひつじ)です。乙(きのと)という文字は見えませんでしたが、未(ひつじ)という文字は「庚申尊天」の文字に向かって左側に確認することができました。
当初の目的地である岡垣町 黒山の阿弥陀堂は、本日も見つけることができませんでした。阿弥陀堂には拝観してみたい「木造如来坐像」があるのです。地元のかたに阿弥陀堂の場所を聞いてみるのがいいのかもしれません。