大分県の国東半島(くにさきはんとう)には、青面金剛像が刻まれた庚申塔が主にあります。いっぽうで、福岡県で主な猿田彦大神の名前だけが刻まれた文字塔は、国東半島においては、比較的少ないようです。
今回は、国東半島では比較的少ない、猿田彦大神の文字塔をご紹介します。
祀られている場所は、豊後高田市の町のなかにある神社で、北野神社です。以前にも、この神社へ庚申塔を探しに訪れたのですが、見つけられていませんでした。その理由は、「国東半島では青面金剛像の刻まれている庚申塔がある」と思い込んでいたためです。
HP『国東半島の庚申塔』を運営されている小林幸弘氏からいただいたデータから、北野神社ふきんに庚申塔があることがわかっていたのですが、青面金剛の庚申塔があると思い込んでいたため、猿田彦大神の文字だけが刻まれている小さな文字塔を、見落としていました。
その小さな庚申塔がこちらです↓
場所:大分県豊後高田市玉津中町
座標値:33.561268,131.443344
この庚申塔が神社境内の北側の端に、他の石祠とともに祀られています。
見た目は、福岡県にたくさん祀られている庚申塔のような印象を持ちました。前回、北野神社に訪れたときは、思い込みと、”ざっと”しか境内を探していなかったため、見落としてしまいました。
庚申塔には、見たところ建立年などの銘は確認できません。念のためHP『国東半島の庚申塔』でも確認してみます参照。HPでも”「猿田彦大神」という文字だけが刻まれている”ということが紹介されています。
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こちらが北野神社の外観です↓
神社は、住宅が密集している玉津の町のなかに鎮座しています。神社の由緒を読むと、菅原道真公を祭神とし、大永年間(1521年~1528年の間)に創建されたとあります。
拝殿のすぐ隣には稲荷大明神が祀られています。
稲荷大明神の脇を通り、境内の奥へと歩を進めると、今回ご紹介した庚申塔が祀られている場所へとつくことができます。