2022年4月2日、4月3日の二日間、大分県の国東(くにさき)半島に庚申塔をさがしにいっていました。今週は連日、国東半島の庚申塔をご紹介してきましたが、今回出会うことができた庚申塔は、今回の記事が最後となります。今回の庚申塔が祀られていた場所は、豊後高田市の田染(たしぶ)という地区です。
県道34号線、豊後高田安岐線沿いに「岩切堂」というお堂があります。県道34号線から道が分岐し、この岩切堂の前を通っています。これが旧道とおもわれます。下の写真は旧道を西方向をむいて撮ったものです。
県道34号線から東方向へ分岐する、道沿いに「相原川」が流れています。相原川沿いを走る道は、2022年4月時点では新しく舗装されており、庚申塔は旧道と新道との合流地点にまつられていました。
上の写真が新道を、東方向をむいて撮ったものです。
下の写真は、旧道と新道とが合流する地点にまつられる庚申塔を写したものです。
場所:大分県豊後高田市田染相原
座標値:33.508300,131.522671
一面六臂(いちめんろっぴ)の青面金剛(しょうめんこんごう)が主尊です。青面金剛の両側に二童子が刻まれます。青面金剛の足元に二鶏、さらにその下に四夜叉が確認できます。
猿がきざまれていないので、夜叉(やしゃ)を、はじめは猿だとおもっていましたが、よく見てみるとツノが頭にはえているので夜叉だと判断しました。
庚申塔の側面・背面ともに、建立年などの銘は確認できませんでした。
今回の国東半島訪問では、合計6基の庚申塔にであうことができました。探索で参考にさせていただいたの小林幸弘氏からいただいたデータと、ホームページ「国東半島の庚申塔」です。ありがとうございました。
石造り仁王像も、たちよった「牛頭天王社」でみつけることができたので、そちらも近々、ご紹介したいと思います。