大分県の国東半島、杵築市小野という地区に古墓がならべられている財前家墓地という史跡があります(座標値:33.548355,131.576810)。財前家墓地周辺の石造物をたずねていると、たまたま庚申塔をみつけることができました。
大分県道31号線から、すこし細い道にはいった場所に庚申塔はまつられています。庚申塔にむかって左側には「諸田越板碑」という名の板碑と、石祠、そしてもうひとつ板碑がまつられていました。
場所:大分県杵築市大田小野
座標値:33.547783,131.576008
庚申塔は半分が地面にうもれたかたちとなっています。像容は風雨による浸食がはげしく、かろうじて青面金剛とおもわれる顔と、腕の一部、胴の一部がみえるのみです。
庚申塔にむかって右側面になにか文字はみえますが、なんと刻まれているのかは確認できません。かろうじて「享保」らしき文字がみえるのみです。
左側面には文字らしきものは確認できませんでした。
小林幸弘氏が運営するホームページ『国東半島の庚申塔-14006-』を参照させていただきました。小林氏がこの庚申塔を調査されたときには一面六臂の青面金剛像の全容がみえていたようです。
そして二鶏ニ猿ニ童子もきざまれていました。建立年は享保十年(西暦1725年)です。