2018年の11月23日(金)から25日(日)まで、大分県豊後高田市では若宮八幡秋季大祭が開かれています。通称、裸祭りと呼ばれ、その通称どおり締め込み姿(ふんどし姿)の男衆が神輿をかつぎ、若宮八幡の本宮と下宮とを行き来します。
この祭りのみどころは、なんといっても巨大な松明と、その松明のもとで威勢のいい掛け声とともに入水する神輿をかついだ男たちです。若宮八幡の本宮と下宮の間には桂川が流れているので、この川を神輿が越すときに入水するわけです。
2018.11.23 19時頃の気温はおよそ7℃.冬用の上着を着こんでいても,体の芯まで冷えてしまう寒さです
この祭りも毎年観てみたいので、時間が許す限りは毎年豊後高田市へ足を運んでいます。神輿が桂川へ入水する直前に、大松明が火矢により点火されます。そのため毎年、私は大松明の前で松明に点火されるのを待っていました。
しかし今年(2018年)は、神輿をかついでいる男たちがどんな様子なのか見てみたかったので、豊後高田市の町を練り歩く神輿に密着することにしました。
写真とともに、その様子をザザザ…っとご紹介してゆきます。
若宮八幡(本宮)の神様が神輿へと移されます↓ その姿が見えないよう本殿から神輿への動線は白い布で覆われます。
若宮八幡(本宮)から神輿が出発。このとき神輿の担ぎ手は狩衣姿の陸組の男衆です。
↓参道を移動する神輿
このときの時刻は17:30頃ですが、すでに日は暮れマジックアワーとなっています。参道をともす提灯の灯りが美しいです。
若宮八幡の鳥居へ到着↓ 鳥居の周囲は広場になっているので、薄暗い参道とうってかわり、明るい照明と広場で待っていたたくさんの人々に神輿が出迎えられます。
鳥居を出た後、締め込み姿(ふんどし姿)の川組へ神輿が渡されます↓
ここからは神輿をかつぐ男衆が、威勢のいい掛け声とともに豊後高田市の町なかを練り歩きます。迫力がすごいです↓
ふだんはひっそりとしている町なかですが、このときばかりは男たちの声でにぎやかとなります。
途中、神輿を置き何度も何度も時間をかけて本締めを行ない、気合を入れます↓
気合を入れたところで、また歩を進めます↓
商店街を抜け、桂川の河岸にでてきました↓
神輿が桂川の河岸へと出てきたあたりから、大松明へ点火されはじめます。
町を練り歩いた神輿は冷たい川の中へと入っていきます。その傍では↑この大松明が燃え上がっています。祭りが最高潮に達するときです。
私が居れたのはここまで。あまりの寒さに家族が凍えていたので、早々に退散することにしました。
3日間の祭り期間のうち1日のみの参加ではあったけれども、ふだんの疲れを忘れさせてくれる充実した時間でした。私は行くことはできませんが、明日(2018年11月25日)は「お上り」…つまり神輿が若宮八幡の下宮から本宮へともどる日です。
その際にはまた、新しく設置された二本目の大松明に点火され、神輿が川を渡ります。