「庚申塔の研究」清水長輝著P27では、国東半島において文殊信仰が板碑に多く残されていることが書かれています。いままで国東半島には寺院がたくさんあるけど、その寺院がどの宗派であるか、あまり気にしていませんでした。
よく訪れていた文殊仙寺は天台宗なのか!と『庚申塔の研究」を拝読して、改めて認識できました。
国東半島では板碑を見かけることがありましたが、文殊菩薩の種子である「マン」が刻まれる板碑が、探せば国東半島のどこかにあるのかもしれません。
さらに、国東半島に根付いている六郷満山文化について気になり少し調べてみました。元来の山岳信仰と八幡信仰、そして天台宗が融合して生まれたのが六郷満山の文化なのだそう(参照)。そして天台宗の寺院として国東半島のなかで有名なのが文殊仙寺(もんじゅせんじ)。
板碑…これに刻まれる種子、そして寺院の宗派。ひとつひとつ丁寧に見ていくと、だんだんつながっていくことがおもしろいですね。
↓こちらは文殊仙寺に祀られる十五羅漢像。