唐津街道の宿場町のひとつであった「畦町宿(あぜまちしゅく)」。福岡県福津市畦町の集落北東端に、ひとつの石碑がたっています。石碑には「宗像宮道」と、大きく刻まれています。
場所:福岡県福津市畦町
座標値:33.764052,130.533902
石碑にむかって左側面に、建立年が刻まれているようです。文字はかなり見にくいため、以下のサイトを参照させていただき、文字は「安政三年歳在 丙辰正月 畦町宿」と刻まれていることがわかりました。安政三年は1856年です。
この石碑は、宗像大社(むなかたたいしゃ)へ参拝する人たちのために畦町宿(あぜまちしゅく)の人たちが建てたもので、唐津街道を通る旅人たちが宗像大社に立ち寄る際の道しるべとなっていたと考えられます。
この石碑から宗像大社までは、徒歩で約8.5㎞(2時間弱)の道のりです。宗像大社・石碑・畦町宿の位置関係を模式的に示すと以下のような図になります。
宗像大社に「立ち寄る」としては、街道から8.5㎞も離れています。往復で17㎞ほど。畦町宿で宿泊して、一日がかりで宗像大社へ参拝して、また畦町宿へ戻ってくる…というようなことをしていたのかもしれません。