福岡県の街道のひとつである長崎街道。その長崎街道沿いの庚申塔や史跡を探すのが、最近の日課となっています。今回は、長崎街道沿いに植えられている街道松に出会いに門司まで行ってみました。
↓下の写真の一本松が、その目標となる「街道松」です 。街道松の予備知識がなければ、単なる街路樹としての松…として見過ごしていたかもしれません。
場所:福岡県北九州市門司区大里本町3丁目6
座標値:33.9064827,130.9317474
よくよく調べてみると、この街道松は大里宿(だいりしゅく)と呼ばれていた宿場町のはしっこにあたる場所に植えられている松だということがわかります。
門司区には長崎街道の宿場町のひとつである大里宿(だいりしゅく)がありました。この大里宿…長崎街道沿いの宿場町のなかでは小さな町であったそうです。旅人たちは、その町の小ささをとりあげて、大里宿の町民をからかっていたほどでした(参照:長崎街道 九州文化図録撰書 (1)P21)
大里宿の場所を、現在の住所でいうと以下のようになります。
福岡県北九州市門司区大里本町
google mapの航空写真で、大里宿の場所を赤で囲ってみると↓のような図となります。
具体的に大里宿の範囲を説明すると、「門司麦酒煉瓦館(もじびーるれんがかん)」がある付近の大里本町三丁目から、大専寺がある大里本町一丁目までの区間が、昔の大里宿場町であったそうです(参照:門司麦酒レンガ館前の案内板)
↓下の写真を見てみると、松の左側に車道が通っています。この車道が長崎街道となります。この長崎街道沿いにズラっと宿場町が続いていたのですね。
その宿場町が続いていたという場所は、現在はこのようになっています↓
この写真を撮った場所は殺風景ですが、この場所から北北東へと歩を進めると住宅が立ち並んでいて「宿場町っぽい」感じを受けることができます。