福岡県北九州市小倉南区の多賀神社に二基の庚申塔がまつられていました。ふたつとも一ノ鳥居のすぐちかくにまつられています。
↓ひとつは「猿田彦太神」の両側に「天保十五年」「辰六月」の文字が刻まれます。天保十五年は1844年。
場所:福岡県北九州市小倉南区大字志井
座標値:33.813046,130.874558
もうひとつの庚申塔にも「猿田彦大神」が刻まれ、向かって左側面に「文化十四丑?五月」と刻まれています。文化十四年は1817年です。
座標値:33.813138,130.874601
どちらの庚申塔にも頭に〇が刻まれています。青面金剛などの像がきざまれる庚申塔では月と雲が刻まれることをよく目にしますが、この庚申塔の場合は、文字塔なので丸い形の月が刻まれているとは考えにくいです。円のなかには梵字らしきものが刻まれた痕跡はみられません。この丸、単独でなにかを意味しているのでしょう。