大分県玖珠郡九重町の恵良駅から、熊本県阿蘇郡小国町の肥後小国駅まで通っていた宮原線(みやのはるせん)。1984(昭和59)年に廃線となった宮原線ですが、いまでも一部の廃線跡は舗装され車道となり、トンネルの一部も使用されています。↓こちらのトンネルもそのひとつです。
場所:大分県玖珠郡九重町大字菅原
座標値:33.186034,131.156029
大分県の温泉街である宝泉寺(ほうせんじ)温泉と、川底温泉とのちょうど中間あたりにあるトンネル跡です。車が通れます。自動車専用のトンネルとは形が明らかに異なり、半円形ではなく卵型になっています。
このようなトンネル跡は、ここ一か所だけでなく、宮原線が山間部を通る場合は、いくつもトンネルとなっています。なかには、出口が遠くみえない長いものもあります。そのような長いトンネルの場合は、さすがに車なしで入っていくのに、とても勇気がいります。
トンネル入口で耳をすませると、「キーキー」という、なにやら”ケダモノ”の声が聞こえます。おそらくコウモリの住みかとなっているのでしょう。
トンネルとトンネルとの間は、↑このような林道となっています。むかし、鉄道が走っていたとは想像がしにくいほどの山の中を道が通っています。しかし、道は急なカーブがありません。カーブがあったとしても、写真のように、ゆるやかなカーブとなっています。このことが、「確かに、元鉄道であった」という雰囲気が漂います。
この線路跡は、地形図でもGoogle mapでも確認ができないために、実際に現地にいって確かめるしかありませんでした。
宮原線跡について、詳細に紹介していただいたいるサイトがこちらです。
http://www.hotetu.net/haisen/Kyushu/101009miyanoharusen.html
地形図上に、宮原線がどこを通っていたのかを記載してくれているので、この情報をもとに、わたしも地形図上に印をつけ、実際に足を運んでみました。