場所:福岡県遠賀郡水巻町立屋敷3丁目 八剱神社の大イチョウ
「注連縄」と書いて「しめなわ」と呼ぶことを、最近知りました。注連縄は、”神聖な場所との境界を意味するもの”と、なんとなく知ってはいましたが、そもそもどんな意味をもつものなのでしょう?『日本人が知らない 神社の秘密 (彩図社文庫)』P18にわかりやすく説明がされていたので、まとめてみます。
注連縄の語源は「占める」、つまり「神の占める場所」を意味するのが注連縄だそうです。もともと日本人は、ご神体と考えた巨木や巨石に縄をまいただけのものを崇めていたといわれています。自然のなかにあったものを神とし、社が建てられるようになったのは、後々になってからなのですね。
日本最古の神社といわれている大神神社(奈良県桜井市)は、三輪山という山がご神体です。また富士山本宮 浅間(せんげん)大社は富士山がご神体なのだそうです。
これらは山を神さまとして崇めている例ですが、こんなに壮大なものではなくても巨木や巨石、森があった場所に神聖さを感じ、祭祀をとりおこなったり、崇めてきたことが、神社のもととなったのですね。その行為のひとつに注連縄を巻くという行為がありました。そのため古代から注連縄は、”あの世とこの世を分かつもの”、”日常と非日常を分かつもの”として用いられてきたようです。