壱岐の島の北東部、山中に猿の石像が多数まつられている神社があります。男嶽神社(おんだけじんじゃ)です。神社は男岳(おんだけ)の山頂ふきんに鎮座します。山の標高は168mと低いのですが、周囲に民家はほとんどなく山深い場所にあるという印象をもちます。男岳は明治時代まで、山全体が御神体とされていたそうです。
猿の石像群
場所:長崎県壱岐市芦辺町箱崎本村触
座標値:33.837338,129.751673
神社までは車でいくことができ、広い駐車場もあります。壱岐の島を訪れたのは2023年6月24日(土)と6月25日(日)です。男嶽神社へは土曜日に参拝しました。ひとっこひとりいませんでした。宿のご主人に聞いた話によると、壱岐の島はこの時期シーズンオフの時期のようで、7月~8月になると人がおおくなるようです。海水浴やキャンプを目的とするのですね。のんびりと島をまわりたいときは、夏をさけるとよさそうです。
男嶽神社駐車場
場所:長崎県壱岐市芦辺町箱崎本村触
この男嶽神社がある場所は、天比登都柱(あめのひとつばしら)や月読命(つくよみのみこと)が降臨した地とされています。現在は、導きの神である猿田彦命(さるたひこのみこと)が、男嶽神社のご祭神として祀られています。
参照:男嶽神社HP 歴史
「大昔、拝殿の横に石牛を奉納していた時代があった」「現在は猿田彦命がご祭神である」ということから、境内には牛と猿の石像がたくさんまつられています。
一般のかたがそれぞれの想いをのせて、これら石像を奉納したのでしょうか。
猿と比べて数はすくないものの、牛の石像もちらほらみられます。
壱岐の島は、どこまでも平たい台地がひろがっています。おそらく大昔に溶岩で覆われたためと考えられます。この男岳(おんだけ)もマグマからできた火成岩の一種、安山岩でできています。
男嶽神社に奉納されている猿の石像も、その大部分が火成岩でつくられたものなのではないかと予想されます。