毎年10月14日に行われる、国東市のケベス祭り。2017年は10月14日がちょうど土曜日にあたり、運よくこの祭りを見学することができました。
祭りの会場となる岩倉八幡社は以下の場所にあります。道の駅「くにみ」の近くですね。
地図:Google マップ
2015年に、ケベス祭りへ来たときは平日で、仕事が終わってから車を飛ばしていった覚えがあります。祭りがちょうどはじまったくらいに到着し、とても会場内に入れるものではありませんでした。だからケベスをみることなく、その年は終わりました。
今回は、祭りがはじまる2時間ほど前(16時)に到着でき、祭りは最初から最後まで見ることができました。長くなりそうなので、数回にわけてブログにアップしていきたいと思います。
会場に着いて、さっそく場所とりをすることにしました。会場に行ったとき、もうすでにたくさんのかたが、三脚を構えていました。最前列はもうすでにうまっていました。
ケベス祭りの流れは、「国東市ホームページ」が詳しいです。こちらを参照して、以下にその流れをまとめてみました。
ケベス祭りの流れ
1.拝殿で宵宮祭りの神事がはじまる
2.神職がケベスに装束を着せる
3.ケベスが面をつける
4.神職が、ケベスの背中に、「勝」の文字を指でなぞる
神職がケベスの背中をひと叩きすると、ケベス(神)がのりうつる
5.ケベスが拝殿から出てくる
6.当場(トウバ)が拝殿横のシダに火をつける
7.練楽(ネンガク)が始まる
8.当場たちがシダの火の前に、立ちはだかる
ケベスから火を守るためである
9.ケベスが練楽の列に入り、火に突入する隙をうかがう
10.火に突入するケベスを、当場が順にさえぎり、押し戻す
11.3度目の突入で、ケベスは火へたどりつき、火をかきまわす
しかし、また押し戻される
通算9回の攻防が行なわれ、うち3回はケベスが火をかきまわす
12.9回目、ケベスが火に飛び込むと、当場がシダの束をサスマタに差し、観客に向かって火の粉をふりまく
13.神社の西門、御供所前、拝殿前で来年の五穀豊凶を占う
14.拝殿でケベスが面をはずす
写真で紹介
流れの1から4は、拝殿のなかで行われているので、参拝者は見ることができませんでした。また、今回は13、14番も見ていません。またの機会で。1から4番は外からみると、こんな感じ↓
白装束を着た当場(トウバ)たちが、列をなし拝殿に向かって頭をさげています。19時10分です。年によって、祭りがはじまる時間が、前後するようで、2017年は19時くらいから神事がはじまって様子です。
19時26分。神官が火をつけるシダの前でお祓いをおこないます。
お祓いが終わると、いよいよ当場が、シダに火をつけます↓
火が付くと、いよいよ太鼓、笛、鐘などを鳴らす練楽(ネンガク)が始まります。その列に、ケベスが入ってきます。
ケベスは、肩にかついだサスマタを、扇で叩きながら境内を廻ります↓遠目で火のついたシダを見ています。火を盗もうと様子をうかがっています。
一方、火の燃え盛るシダの前には、たくさんの当場↓
火に飛び込んで盗もうとするケベスから、火を守っています。
今回は、ここまで。次回はケベスと当場の攻防場面からです。