日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

稲荷神社にまつられる庚申塔⑤ 福岡県田川郡福智町金田

福岡県田川郡の福智町金田という地区に稲荷神社があります。この稲荷神社境内に庚申塔群がまつられていました。祀られている庚申塔の数がおおいために、1投稿につき、ひとつずつご紹介してきました。今回はさいごの2基をご紹介します。

 

稲荷神社の拝殿にむかって左手側に記念碑や末社があり、これら記念碑や末社の裏手に石塔群が祀られています。

 

下図のように石塔群は逆L字型にまつられています。

これまでは逆L字の長い縦棒のほうの庚申塔をご紹介してきました。上図だと下側から上側にむかって、ひとつずつ順にご紹介してきました。

 

さいごの今回の投稿では逆L字型の短い横棒のほう2基の庚申塔をご紹介します。↓下の写真だと左側から順にご紹介します。

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場所:福岡県田川郡福智町金田

座標値:33.675145,130.781606

 

笠付きの庚申塔で、正面に「幸神」と刻まれています。

庚申塔に向かって右側面に「文政七甲申九月」とはっきりと刻まれています。こんなにはっきりとした文字で刻まれていると、文字を読み取る際にはありがたいです。

文政7年は西暦1824年、干支は甲申(きのえさる)で刻まれている文字と整合します。庚申塔の左側面と裏面にはなにもきざまれていませんでした。

 

上記の庚申塔の右側にまつられている庚申塔です↓ かなりいびつな形をしています。表面は凸凹としていますが、かろうじてこちらも「幸神」と刻まれているのが確認できます。

稲荷神社の庚申塔

庚申塔の右側面に「講中」という文字が確認できましたが、その他の文字は左側面、裏面にみることはできませんでした。そのため建立年月は不明です。

『稲荷神社にまつられる庚申塔』を①~⑤の記事でご紹介してきました。これら庚申塔に刻まれている文字と、建立年をまとめてみると下図のようになります。

1750年代から1850年代までの約100年間につくられた庚申塔が、ここにまつられているようです。福智町の金田各所で1800年前後につくられ、まつられていた庚申塔が稲荷神社にあつめられたのかもしれません。