福岡県北九州市小倉北区須賀町に須賀神社という立派な神社が鎮座しています。須賀神社境内に三基の庚申塔がまつられていたので、ご紹介します。
ひときわ高くなっている拝殿からは、三基の庚申塔と、その他数基の石祠や石塔をみおろすことができます。
石祠とともにまつられている庚申塔。二基の庚申塔は石祠とともにまつられ、もう一基の庚申塔はそれらからすこしはなれた場所にまつられています。
庚申塔群にむかって左から順にご紹介します。まずは一番左側の庚申塔です。
座標値:33.883132,130.908827
「猿田彦大神 文化二丑 九月吉日」と刻まれています。文化二年は西暦1805年、この年の干支は乙丑(きのとうし)です。
次に左から二基目の庚申塔です。
座標値:33.883150,130.908825
刻まれている文字は「猿田彦大神 文化二歳 九月吉日」で、一基目の庚申塔と同様に西暦1805年に建立されたことになります。
三基目の庚申塔、つまり一番右側の庚申塔は二基の庚申塔とは、すこしはなれた場所に祀られています。
座標値:33.883183,130.908822
正面には「猿田彦太神」、庚申塔にむかって左側面に「赤坂村」と刻まれているようです。
庚申塔に向かって右側面に、わずかに「月」という文字がみえるようです。しかし、確認できる文字はそれだけで、建立年らしき文字はもうみえなくなってしまっています。