日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

稲荷神社にまつられる庚申塔④ 福岡県田川郡福智町金田

福岡県田川郡の福智町金田という地区に稲荷神社があります。この稲荷神社境内に庚申塔群がまつられていました。祀られている庚申塔の数がおおいために、1投稿につき、ひとつずつご紹介します。

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稲荷神社の拝殿にむかって左手側に記念碑や末社があり、これら記念碑や末社の裏手に石塔群が祀られています。今回は、石塔群の一番右側に祀られている庚申塔です。

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場所:福岡県田川郡福智町金田

座標値:33.675145,130.781606

 

直方体の庚申塔の正面に『興玉神安鎮』と刻まれています。興玉神は猿田彦大神の別名です。それにしても「安鎮」とはどういう意味でしょう。”コトバンク-安鎮”では”国や家などが平穏無事であること。また、平穏にすること”とあります。猿田彦大神が人々に平安をあたえてくださるという願いが込められているのでしょうか。

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庚申塔に向かって右側に「宝暦六」という文字がみえます。宝暦六年は1756年です。

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庚申塔に向かって左側面には「十月吉日」と刻まれているようです。まとめると、この庚申塔の建立年月は1756年10月ということになります。

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