熊本県天草市河浦町に、美しい港町である「崎津(さきつ)集落」があります。2018年に長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産として世界遺産に認定されました。↓下の写真は、崎津集落のおよそ中心部にたてられている「カトリック崎津教会」です参照。
場所:熊本県天草市河浦町崎津
座標値:32.311969,130.024935
古い木造の住宅がこれでもかと密集してならぶ集落から、ゴシック様式の教会の鐘楼がにょきっと抜き出ている景色はめずらしさをかんじます。
この写真は集落の中心部からやや東にはずれた高台から撮ったものです。諏訪神社の境内が、その高台の場所で、この神社からは鳥居と、教会の鐘楼が同時に写真におさめられるというレアな場所でもあります。
崎津(さきつ)教会のたっている場所は、かつて庄屋の家屋があった場所で、ここでは絵踏みがおこなわれた場所でもあります。絵踏みがおこなわれた、まさにその場所に教会の祭壇がもうけられているという話です参照。
1638年に禁教令が発令されてから、1874年の高札(たかふだ)廃止参照までの約240年間、崎津集落をはじめとした天草地方で、キリスト教徒に対する激しい弾圧がおこなわれていました。そんな歴史を象徴する建造物のひとつが、この「カトリック崎津教会」です。
私たち家族が、崎津教会をおとずれた日は、春うららな日和でした。駐車場から崎津教会まで続く集落内の小路には、たくさんプランターに植えられた花が咲いていました。集落に住まれている方々が、みなさんで協力して小路を綺麗にたもっているようでした。
崎津集落は海と山とにはさまれた狭い土地に住宅が密集して建てられているので、海上に柱を立てたカケ(作業場)や、密集した民家の間にトウヤ(海に続く小路)が発達しています。崎津集落散策では、こんなところにも”トウヤ”があるのか!と発見があります参照。