福岡県北九州市若松区の小石(こいし)という地区に、惣牟田(そうむた)という集落があります。若松区にある石峯神社の北側にある集落で、中世からの耕地景観が残るといわれる、北九州市でもめずらしい場所です(参照:PDF 北九州市若松区惣牟田集落の中世景観に関する調査報告)。北九州市若松区は、たくさんの家々が密集しているのですが、惣牟田集落にくると、まるで大分県の農村地帯にはいりこんだような感覚になります。
惣牟田集落の南側、石峰山の中腹あたりに「惣牟田の石峯神社」が鎮座します。わたしは、地図上でだけ、この石峯神社の存在をしっており参拝したいと思っていましたが、ずっといけずじまいでした。2021年9月4日(土)、惣牟田の石峯神社へ参拝しました。
惣牟田の石峯神社
場所:福岡県北九州市若松区大字小石
座標値:33.905553,130.772696
『北九州市神社誌』(北九州史跡同好会)P.89では、惣牟田石峰神社は祭神も由緒も不明となっています。以下は、石峰神社までの行程をご紹介します。
石峯神社の北側約380mから参道がのびており、参道を約90m登って神社本殿へといくかたちとなります。参道の脇に、舗装された農道がのびています。神社参道が荒れているので、この農道をつかわせていただきます。
途中で舗装道から参道にはいれる場所があるので、ここから参道へとはいります。参道は雑草はあまり生えておらず、歩きやすいです。しかし地面はぬかるんでおり、すべりやすくなっています。気をつけていても、なんどもすべってこけそうになります。
陽の当らないじめじめとした場所で、あるいていると大量のやぶ蚊が襲ってきます。
15分ほど登ると惣牟田の石峯神社がみえてきます。
昭和11年5月の銘がはいった狛犬、明治4年10月吉日の銘がはいった旗杭などがみられます。庚申塔はありませんでした。