場所:福岡県嘉麻市千手
地図:Google マップ
嘉麻市の千手(せんず)という場所に宝篋印塔があるとの情報を得て、探しにいってみました。そのとき、たまたま道ばたにこの像↓があるのを見つけることができました。
はじめは、おじいさんとおばあさんが刻まれている双体道祖神と思ったのですが、ツイッターで親切にも、どうも違うようであるとの情報をいただきました。
北部九州・山陽辺りを歩いていたとき、似たものを見たことがあります。同じ系統のものだとしたら、恵比須(事代主)と大黒天(大国主)かな?とも思うのですが、どうでしょう。向かって右が恵比須で、釣竿と鯛を持っているように見えます。左は……大黒天……かどうかはわかりませんが(^^;
— ワダナ (@shimatatabi) 2018年2月25日
拡大して確認してみると、確かに向かって右側の像には、右手になにか細長いものが握られ、左脇には平たく丸いものが抱えられているのがわかります。また頭には烏帽子のようなものもかぶられています。
よくよく調べてみると、こちらのサイト(千手宿[秋月街道]-お寺めぐりの友)に恵比須像として紹介されていました。
恵比寿像の安置されている祠は街道右手である。その対面には溝口商店がある。店先に「こうじや」の表示。 歴史ある商家のようである。
さすがに詳しいかたが見ると、その像が何であるかが推察できるのですね。一枚目の写真の奥に「溝口商店」の文字が見えますが、そこが椛屋さんだったようです。もしかしたらその商店主が、商売繁盛のためにこの恵比須様を祀ったのかもしれません。
それにしても、向かって左側の像はなんなのか?定番で考えると大黒様と予想はされますが、シンボルとなる米俵や小槌が確認できません。腹のまえで手を組みまるで座禅をしているような印象の像です。
昔、この千手という場所は秋月街道の宿場町だったそうです。「秋月街道をゆく」という書籍にその詳細が紹介されているようで、さっそく注文をしてみました。書籍が届いたら追って調べてみたいと思います。