2022年1月2日、早朝の玖珠(くす)町を散策していました。そのとき、偶然に道ばたで庚申塔をみつけることができました。
この日の玖珠の気温は低く、早朝だと-5℃くらいでした。手袋をして、歩いて運動しているのにもかかわらず手も足も痛いくらい冷たくなっていました。
庚申塔は塚脇小学校*1のすぐとなり、ちいさな稲荷大明神さまの祠のそばに祀られていました。
場所:大分県玖珠郡玖珠町山田
座標値:33.273624,131.151168
2021年11月、火野正平さんのNHK「こころ旅」で、塚脇小学校のイチョウ(参照)が紹介されていました。
塚脇小学校のイチョウに会いにいきたかったわけでもなく、庚申塔を探していたわけでもなく、どちらもたまたま出会うことができた運の良い日でした。
庚申塔の正面には猿田彦大神と刻まれています。
玖珠町特有の、おじぎをしているように腰のまがった庚申塔です。庚申塔に向かって右側面にはなにも刻まれていませんでした。
庚申塔にむかって左側面に、「明治□拾四年」と刻まれています。「□」の部分は、ちょうど欠けていて読み取ることができません。
「明治□拾四年」という文字のすぐ隣に「丑十二月」と刻まれています。明治14年・24年・34年のうち、干支が「丑」であるのは明治34年です。そのため「明治三拾四年 丑十二月」と庚申塔の左側面には刻まれていると考えられます。明治34年は西暦1901年です。
◇◇◇◇◇
玖珠盆地はテーブル状に浸食された山々にかこまれた場所です。今回みつけた庚申塔は、その山々のひとつである伐株山(きりかぶさん)のふもとにまつられていました。
*1:大分県玖珠郡玖珠町塚脇198Google map