日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

神使である猿の石像と庚申塔が祀られる現人神社 福岡県田川郡香春町採銅所

都怒我阿羅斯等命(つぬがあらしとのみこと)が祀られている現人神社(あらひとじんじゃ)。神様の使いである猿が、流行り病である疱瘡(ほうそう)を鎮めたという言い伝えから、猿の石像が祀られているそうです。猿の石像を参拝にいきました。

 

場所:福岡県田川郡香春町採銅所

座標値:33.713787,130.851311

拝殿にむかって右側。本殿の手前。

狛犬とともに二基の猿の石像が祀られています。

中央の台座には「大嶋郡 中瀬キヨ」と刻まれているようです。

 

 

拝殿にむかっての左側にも同様に、一基の狛犬と、二基の猿の石像がまつられていました。

いちばん大きな猿の石像台座にも「大嶋郡 中瀬キヨ」の文字が刻まれています。「福岡県の廃止市町村一覧 - Wikipedia」で調べてみても福岡県内に大嶋郡という地区はみあたりません。



現人神社境内に祀られる二基の庚申塔

神社入口に猿田彦大神の庚申塔が祀られています。

場所:福岡県田川郡香春町採銅所

座標値:33.713624,130.851702

 

裏側に「嘉永六丑二月日」の文字。嘉永六年は西暦1853年、干支は癸丑(みずのとうし)です。

 

本殿にむかって右奥に、もう一基庚申塔が祀られています。

場所:福岡県田川郡香春町採銅所

座標値:33.713891,130.851191

 

文字がみえにくくなっていますが「庚申尊天」と刻まれているようです。その上には…奉寄進…という文字か?

むかって右側面に「享保十九甲寅年」と刻まれているようです。享保十九年は西暦1734年、干支は甲寅(きのえとら)です。

むかって左側面に「十二月十九日」という文字と庚申講メンバーの名前が四名ほど刻まれています。