新年、あけましておめでとうございます。いつもブログを読んでいただきありがとうございます。今年もまた、訪ねた場所をたのしみながら、ぼちぼちとご紹介してゆきたいと思います。よろしくおねがいいたします。
2021年はじめは安産のご利益がある、おめでたい神社のご紹介です。
「神社本殿の前にまつられる2つの岩にふれると安産できる」という云われがある神社があります。福岡県京都(みやこ)郡にある「二兒(ふたご)神社」です。そして、ふれると安産になるといわれる岩が↓こちらです。岩は本殿へとつづく階段の両側にあり、注連縄(しめなわ)がかけられています。
場所:福岡県京都郡みやこ町犀川花熊
座標値:33.676010,130.950041
二兒神社の北西には標高216mの「馬ヶ岳」がそびえ、二兒神社は馬ヶ岳のふもとである標高約50m地点に鎮座します。今から約1000年前、馬ヶ岳には「馬ヶ岳城」がつくられていて、城主である源為頼(みなもとのためより)がすんでいました。
その城主の妻が妊娠をし、臨月となったのですが、なかなか出産できなかったといいます。そこで源為頼が、ここ二兒神社でいのったところ「この双子石にふれれば安産できる」というおつげがあり、そのとおりにしたら男児がうまれたという(参照:『新京築風土記(山内公二著)』P.146)
二兒神社には、参道両側に駐車場があるため、小さな集落のなかにあるにもかかわらず、駐車スペースには苦労しません。社殿へは駐車場に車を停め、杉林のなかを通る500mほどの長い階段をのぼっていきます。
この階段の途中…左手側に1基の庚申塔がまつられていました。庚申塔は、また別の機会でご紹介したいとおもいます。
↓鳥居の額面には「二兒大明神」ときざまれています。
鳥居をくぐると、拝殿-本殿があります。拝殿の裏側へまわると「双子石」がみえてきます。
双子石という名前のとおり、よくみてみると、石の上面が右斜めに切れている箇所がよく似ていて、同じような形状になっています。
↓こちらが二兒神社の本殿です。本殿の裏側には馬ヶ岳がそびえます。
拝殿-本殿にむかって左側に、馬ヶ岳へとのびる登山道がみえます。二兒神社からも馬ヶ岳へとのぼることができるようですが、この馬ヶ岳…ほかにも2か所の登山口があるようです(参照:『馬ヶ岳城の概要 行橋市教育委員会』←PDFです)
わたしも2016年に「大谷登山口」というところから馬ヶ岳にのぼっていました(参照:『福岡県行橋市にある低山 馬ヶ岳 1時間ちょっとのハイキングコース』)。地形図をみると二兒神社からの登山のほうが、大谷登山口よりも急斜面をのぼっていきます。しかし短距離で山頂へはいけるようです。