2021年1月1日の記事…『ふれると安産になる岩』…でご紹介した、二兒(ふたご)神社の参道に庚申塔がまつられていました。二兒神社は福岡県京都郡みやこ町犀川(さいがわ)花熊という地区にあります。
↓こちらは二兒神社の鳥居と境内です。鳥居には文政三年(1820年)の銘があります。
↓こちらが参道脇にまつられていた庚申塔です。参道の階段をのぼっていっていると左脇にまつられています。
場所:福岡県京都郡みやこ町犀川花熊
およその座標値:33.675579,130.950736
庚申塔の下半分は、表面の風化がはげしいです。そのため、はっきりと見える文字は「庚申」のみです。おそらく「庚申尊天」ときざまれていたのではないかと予想されます。「庚申尊天」の文字の下側には9人~10人の庚申講のメンバー名がきざまれているようです。きざまれている文字は判読することはできません。
「庚申尊天」の文字にむかって右側に、おそらく、建立年月の銘がきざまれていたと考えられます。しかし、これも判読困難でした。なんとなく「なべぶた・けいさんかんむり(亠)」のような形がみえるようです。文政か、安政か…と想像されます。二兒神社の鳥居に、偶然にも文政三年の文字がきざまれているので、もしかしたら、この庚申塔も文政年間につくられたものなのかもしれません。