福岡県北九州市若松区には、高さ302.5mの石峰山という名前の低山があります。石峰山は登山道がよく整備されているので、往復1時間ほどの体力づくりの登山には最適です。雨が降っていても傘をさして登れます。雨の日でも、樹々の間からさす少ない光が山道を照らし、それがまた美しいです。
この石峰山山頂の標識から北西へ約45mいった森の中に立派な不動明王立像が祀られます。主な登山道からはずれた場所にあるので、人目につくことはほとんどないのではないでしょうか。
「北九州市史(民俗)」のなかを、この不動明王について書かれている部分はないか探していますが、それらしき記述はありません。比較的、新しい時代(昭和)のものと思われますが、誰がどんな目的で祀ったのかは不明です。
座標値:33.9036450,130.7719570
不動明王像が祀られる場所にちかいところに、もうひとつ不思議なものがあります。
座標値:33.9036447,130.7719573
石祠以外には朽ちた鳥居だけが残ります。鳥居が残っていれば、その額束(がくづか)をみれば祀られている神様の名前などがわかったかもしれません。しかしそれも残っていません。
憶測ですが、石祠の北側220m…石峰山中腹に石峰神社があるため、この奥宮かもしれません。