遠賀川―流域の文化誌 (海鳥ブックス (6))のP26に福岡県遠賀郡岡垣町にある氏森神社が紹介されていました。この神社は安産の神を祀る神社として知られています。そして、神社の裏に「安産腰掛石」という石が祀られており、”太平洋戦争以前から参拝するかたが多かった”そうです。安産腰掛石を探しに、氏森神社へ行ってみることにしました。
行ってみると、案外すぐに見つけることができました。
場所:福岡県遠賀郡岡垣町山田931
座標値:33.8554344,130.6316071
神社の本殿に向かって左側に公民館があり、公民館の前には駐車ができるスペースがあります。山田の集落自体はむかしからの道幅らしく、狭く、車がやっと一台通れるほど。集落内の道脇に車を停めるようなスペースはないので、公民館前の広場はとてもありがたかったです。
本殿の裏側にまわると、目的とする安産腰掛石はすぐにみつかりました。山田小学校の生徒さんがつくった看板もたてられています(一枚目の写真)。
看板のすぐとなりに、安産腰掛石がありました↓ なんとも不思議な形をしています。石灯籠のような感じです。この石はもともと、氏森神社のちかくにあった氏守八幡宮にあった石なのだそうです。1923年の大正12年に、氏森神社と氏守八幡宮が合祀(ごうし)したときに、この場所にもってこられたのでしょう。
その当時は5月に祭りが開催されていたらしく、祭りのときの参拝者が多く、男女青年団員が参拝者に安産餅を配っていたそうです。そして参拝者はこの石に腰掛けて、安産を祈願していました。
ていねいにも、腰かける場所を図解する看板まで設置されていました。