国東半島の熊野磨崖仏が県内最大と思っていたけど違ってました。
中央、高さ11.3mの不動明王像。普光寺(場所:大分県豊後大野市朝地町上尾塚1225)にあるものが、磨崖仏のなかでは日本最大。(ちなみに国東半島の熊野磨崖仏の不動明王は高さ8m)
左側に制多迦童子(せいたかどうじ)、右が矜羯羅童子(こんがらどうじ)を従える。
大分合同新聞社が出版している「おおいた遺産」という写真集に紹介されていたので一度足を運んでみたかった場所。
その写真では、アジサイの後ろにそびえる磨崖仏が印象的でした。
日本最大と知ったのはあとからで、実際目の前にすると想像していたものより大きく驚きました。
不動明王は、あの温和な表情をされている大日如来の化身とされています。本来は憤怒の表情ですが、風化のために熊野磨崖仏と同じように表情が丸くなり柔和な印象をうけます。
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上の写真は普光寺(ふこうじ)本堂ちかくから眺めたもの。普光寺はいまから約1500年前、日羅(にちら)により創建された真言宗のお寺。
日羅(にちら、? - 583年12月)は、6世紀朝鮮半島にあった百済の王に仕えた日本人。585年に日本に帰国して国力増強をすすめた。
普光寺はもともと筑紫尾(ちくしお)寺と呼ばれていましたが、「畜生(ちくしょう)」に聞こえることから普光寺に改名されたそうです。
その後、さまざまな有力者の庇護を受け発展したのですが、1500年代後半、薩摩軍の打ちこわしや焼き討ちで衰退。