2024年5月9日、小林幸弘氏からいただいた地図データをもとに、国東半島の庚申塔を探訪してみました。今回の国東半島訪問でみつけることができた庚申塔は、7基でした。順番にご紹介してゆきます。
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小林幸弘氏が運営するホームページ
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1基目は、天念寺(てんねんじ)のちかくにまつられている庚申塔をご紹介します。
大分県道548号線沿いに庚申塔が1基まつられています。庚申塔が祀られている場所が、山のカゲになっているのと、ヤブのなかに隠れるように祀られていたため、車のなかから探しているときには見つけることができませんでした。徒歩でじっくりと探していると、ヤブのなかに庚申塔と数基の石塔を見つけることができました。
場所:大分県豊後高田市長岩屋
座標値:33.578640,131.545273
1面4臂(いちめんよんぴ)の青面金剛(しょうめんこんごう)が主尊です。青面金剛の両脇には二童子、足元には邪鬼が伏せています。
さらに下側にも何かが刻まれていますが、像容ははっきりとわかりません。おそらく猿と鶏が刻まれていると予想されます。
庚申塔の両側には「二」「天」「十月十日」の文字が確認できます。しかしはっきりとした建立年がわかりません。小林幸宏氏のホームページ「国東半島の庚申塔」を拝読すると、「壬辰天 十月十日」の文字が刻まれていることが示されています。
参照:http://5884koshinto.my.coocan.jp/11takada/11102.html
壬辰(みずのえたつ)が干支であるのは正徳二年。西暦1712年です。