豊後高田市黒土という地区にまつられる庚申塔をご紹介します。黒土のなかでも中黒土という地区の山林のなかにまつられています。山林のなかに墓地があり、墓地のやや南側に庚申塔があります。ふきんに「おべん柿」という柿の案内板があり、案内板のある場所にはちょっとした駐車スペースがあります。ここに車を停めさせていただき、徒歩で庚申塔のある場所まで移動しました。
「おべん柿」案内板の場所
座標値:33.587402,131.553042
駐車スペースから北西へ歩いていくと、墓地へと続く山道がみえます。雑草が繁茂しています。
山道をすすんでいくと、すぐに右側に、たくさんの古墓が見えてきます。
こちらの墓地には庚申塔はなく、庚申塔の場所へ行くには、さらに数10m山道を南西へと進む必要があります。
倒れている竹をくぐりながら進むと、山道進行方向にむかって左側に階段があります。階段を登ると庚申塔が左側にみえます。
場所:大分県豊後高田市黒土
座標値:33.587391,131.552445
風化がだいぶ進み、像容ははっきりとしませんが、胸の前で手をあわせている青面金剛像がきざまれているのがわかります。また二本の手に弓と矢をもっています。1面4臂(いちめんよんぴ)の青面金剛像だということがわかります。
折れた庚申塔の下半分のほうをみると、青面金剛の足が確認できることから、青面金剛は立位をとっていることがわかります。
さらに青面金剛の足の下側には、なにか刻まれているようですが、もう何が刻まれているのかはわかりません。
小林幸弘氏のホームページを参照させていただくと、2猿、2鶏、2童子が刻まれているようです。
参照:http://5884koshinto.my.coocan.jp/12matama/12039.html
庚申塔にむかって右側面を確認してみると、かすかに、なにか文字がみえるようですが、それも判読することはできません。
庚申塔にむかって左側面にも、なにか文字が刻まれていますが、判読できません。かろうじて「吉」という文字だけ確認できます。
▼折れた下半分の左側面。こちらにもなにかの文字が確認できます。
▼庚申塔のそばには「氏子中」「施主 吉□□□□」という文字が刻まれた石塔が倒れています。