『はじめての地質学』(日本地質学会 )P.74-76に、地球内部の構造をどうやって知るのか、その方法が紹介されています。
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地球内部構造を直接観察することはできない。そのため地震波、地磁気、地殻熱流量、重力などを利用する。
古くから利用されているのは地震波。
地震波は、地球内部に性質のちがう境界面があれば、そこで反射し、屈折する。
震源・発生した時間・いろんな地点での地震波の観測結果を分析する。
この分析結果から…「地球内部を地震波がどうやって伝わってきたか」「地球内部がどのような構造になっているか」…が、わかる。
これをもとに、構成する岩石・鉱物の種類が推定できる。
このような分析結果から、地球の構造が以下のようなものだとわかってきた。深度2900km以下では、ある周波数の波がつたわりにくい領域があることがわかった。そこは固体ではなく液体でできていることが推定されている。