日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

溶岩が波で削られた地形 長崎県壱岐市郷ノ浦町渡良東触

壱岐の島、南西端。渡良半島先端部に、ゴツゴツした岩でつくられた奇景がひろがっています。

場所:長崎県壱岐市郷ノ浦町渡良東触

座標値:33.771727,129.645598

 

玄武岩という名前の岩からできた台地。その台地が海の波によって削られてできた海食崖(かいしょくがい)↓



海食崖の一部がけずられて洞窟になったものが海食洞(かいしょくどう)↓ こちらの海食洞は「鬼の足跡」と呼ばれています。

↓海食洞の上を歩くことができます。道の両側は切れ落ちています。

多くの玄武岩が「鬼の足跡」の底部分に転がっています。波の力によって海食洞ができ、その後、洞窟の天井部分が崩れおちてできたのかもしれません↓

この海食洞の北側には、きれいにかりこまれた草原がひろがっています。牧崎公園と呼ばれています。この草原の土台部分は玄武岩でできています。

 

牧崎公園を海岸ちかくまで降りてゆきます。するとたくさんの穴があいた岩石がころがっています。

小さな穴は、マグマに含まれていた水分などが抜けてできた穴です。マグマが地表から噴出したとき、マグマにかかる圧力が低下しました。そのときにマグマ内にある水分などが発泡したと考えられます。

 

地層のよくみえる岩塊です↓ 上部は黒色の玄武岩がみえます。下部にはどうも礫(れき)がまじっているようにみえます。礫岩(れきがん)か? 礫岩の上を溶岩が覆ったという歴史があったのかもしれません。

 

 

参考にした資料

地球のからくり

PDF:研究報告 壱岐の地質(2) 神田淳男

倉敷市立自然史博物館 玄武岩