『地球の中身』(廣瀬 敬著)P.52-54に地球の地殻を構成する岩石について、とてもわかりやすく解説がされていました。
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地球のいちばん表面を覆うのが「地殻」。
ふだん身の回りで目にする岩石は、この地殻にある岩石がほとんど。
地殻の下にある「マントル」の岩石を目にすることはほとんどない。
地殻の岩石はおおきく「海底の岩石」と「大陸の岩石」に分けられる。
「大陸の岩石」を代表する岩石は花崗岩(かこうがん)である。花崗岩は水が多く含まれているマグマが、地下深くでゆっくり固まってできた岩石。
花崗岩は水が多く含まれているため、地球特有の岩石である。地球では大陸の半分ほどの面積が花崗岩で覆われている。
「海底の岩石」を代表する岩石が玄武岩(げんぶがん)である。
玄武岩は水をあまり含んでいないマグマが急に固まってできた真っ黒な岩石。
海の底の表面の泥をはぐと、この真っ黒な玄武岩が一面にあらわれる。
水をあまり含まないマグマが固まってできた岩石なので、地球外の、岩石でできた惑星にかならずある。地球特有の岩石ではないので、めずらしい岩石ではない。
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地殻を構成する岩石をざっくりとシンプルに分けると以下のようになります。水がないとできない地球特有の岩石である花崗岩。水がなくてもできる他の惑星にもある、めずらしくない玄武岩。