日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心に史跡を巡っています。コンパクトデジカメ(SONY DSC-WX350)で写真を撮るのが好きです。詳しい撮影場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

白水の池(しらみずのいけ) 山口県美祢市秋芳町別府

山口県の美祢市(みねし)秋芳町(しゅうほうちょう)別府(べっぷ)に、『白水の池』という美しい池があります。この池の水は、石灰でできた地層を経て湧き出た水でつくられています。案内板によると、そのために水はやや白濁しているそうです。白濁しているために白水の池と命名されています。白濁しているといっても、透明度はとても高いです。

 

場所:山口県美祢市秋芳町別府

座標値:34.241261,131.259456

池の中央部には小島があり、弁財天坐像のおさめられた祠がまつられています。

「白水の池」の水は、池の北西部にある洞窟から湧き出ているといいます。

そして、この洞窟の水はどこからくるのかというと、白水の池の西側にある複数の”穴”から雨水が地下を通り、洞窟へと流れ込んできます。案内板の図を下の地形図に書き込んで作成してみました。おそらく石灰岩でできた山の下に、地下水で削り取られた迷路のような鍾乳洞ができ、そこを通って水が流れているのだと想像されます。

少し地図を引いて秋芳町の全体像を眺めてみます(下図を参照)。白水の池から南西約9㎞、北東9㎞の地域にわたって、やや青みがかった地形で示されています。この部分はカルスト地形…つまり石灰岩でできた地形であることを示しています。そして周囲の山地は、石灰岩以外の岩石でできた地形です。

もう少しわかりやすく、白水の池周辺の地形を色分けしてみます(下図参照)。紫色で示された箇所がカルスト地形です。ご覧のように、白水の池がある周辺だけ島のようにカルスト地形が存在していることがわかります。そして白水の池は、まさにカルスト地形のなかに生み出されている池だということが確認できます。

カルスト地形のなかでも、台地となっている箇所と、雨水により浸食されて凹地となっている箇所があります。下の図で台地と凹地を示しています。池は台地のヘリにあたる部分にでていることがわかります。福岡県久留米市の耳納(みのう)山地でもそうですが、山地のヘリにあたる部分に湧き水が多いように感じますが、白水の池でもその傾向のひとつにあてはまるようです。

下の写真の右側、森の黒色が濃くなっている場所に、水の湧き出る洞窟があるようです。

水は透き通っており、池の底がクリアに見えます。見たところ、あまり池は深くないように感じます。たしかに、水はやや白みがかっているようです。この水は、池の南側から、どんどんと流れ出ていき白水川となります。白水川は厚東川という大きな川に合流し、周防灘へとでていきます。池から流れ出る水量はとても多かったため、洞窟から湧く水の量も同様だと考えられます。池内での滞りが少ないため、水は透き通り、冷たいのでしょう。

秋吉台(あきよしだい)の大自然を感じられる、とても良い場所でした。