福岡県北九州市の小倉南区には、平尾台(ひらおだい)という、石灰岩でできた巨大な台地があります。この台地は主に石灰岩でできているので、雨による浸食に弱くたくさんの鍾乳洞がつくられています。
そんな鍾乳洞のひとつに「牡鹿(おじか)鍾乳洞」があります。先日(8月上旬)、はじめてこの牡鹿鍾乳洞へいってきました。
牡鹿鍾乳洞受付
場所:福岡県北九州市小倉南区平尾台
座標値:33.755140,130.896187
この牡鹿鍾乳洞は、全国の鍾乳洞のなかでもめずらしく、縦方向へ穴がのびているものです。想像していたよりも、はるかに巨大な鍾乳洞でした。鍾乳洞のなかを、人ひとりが通れるほどの通路を、往復約50分かけてみてまわることができました。
↑上の写真は入り口ふきんのものです。まずはじめに鉄製の階段を洞内までいったんおりていきます。
上の写真のほかにも洞内では、たくさんの階段をのぼりおりする必要があります。洞内は歩きやすく整備されているので、5歳の娘といっしょでも、最深部までいくことができました。しかし道にはぬかるんだ箇所もあるので、靴が多少よごれるとおもいます。
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牡鹿鍾乳洞の受付ふきんにある無料駐車場に車をとめます。受付で料金をはらって、鍾乳洞入り口まで5分ほど遊歩道を移動します。下は2020年8月時点での「牡鹿鍾乳洞」営業の情報です。
入場料:中学生以上500円、小学生300円、小学生未満無料
牡鹿鍾乳洞の営業時間:10:00~17:00
※土曜日・日曜日・祝日・夏休み期間は10:00~18:00
休業日:不定休
鍾乳洞へと続く階段の先はうすぐらく、はいるのに躊躇してしまいます。しかし洞内は電気がついているので安心です。鉄階段をおりはじめて数m経過すると、急にひんやりするのがわかります。外の高い湿度の熱気からくらべると、クーラーがかかっているような印象をうけます。
体感的には20℃前後の温度にかんじられました。この温度は一年間通して一定なのでしょうね。
100段弱の鉄階段をつかって、まずは洞内のひろい場所へおります。
上の写真奥にみえるように、①階段をのぼって奥へつづく穴と、②写真の手前におりていく穴と、2つのわかれみちがあります。①の穴は階段を上って右方向へ進むと、すぐにいきどまりになっているので、まずは①の穴からみるといいかもしれません。②の穴がメインとなります。
①の穴は下の写真のようになります↓ この箇所で「かわうそ、牡鹿、猿などの化石が多数発見されました」と案内板にあります。「牡鹿鍾乳洞」の名前の由来は、ここで発見された動物の名前からきているのかもしれません。
歩を前にもどし、こんどはメインの②の穴のほうへすすんでいきます↓
メイン道は、はじめはやや広い道ですが、すぐに穴が狭くなり、人ひとりが通れるほどの道幅となります。向こう側からひとがきた場合、ちょっと広い場所でまってから、道をゆずる必要があります。
横方向へのびる穴もありますが、基本的に↓下の写真のように下方向へおりる階段がおおいです。地下水で濡れているので滑りこけないよう注意します。
自然の芸術を楽しみながら進みます。
道幅はせまいのですが、頭の上方向は高い箇所もあり、閉塞感は感じません。↓「通天洞」と称された、縦に長い広場です。
↓通路のほとんどが舗装されているので、5歳の子どもでも一緒にあるくことができます。
ただ足元が悪い場所はサポートする必要がありました。
子どもをサポートしながらの移動だったので、往復50分ほどかかりましたが、サクサクと歩けるメンバーだったら往復30分ほど要すのではないかと感じました。
高温多湿の地上にもどったときは、カメラのレンズが曇ってしまいました。