正面入口→青天井→長淵→百枚皿→洞内富士→千町田→千畳敷…と、秋芳洞を進んできました。秋芳洞の正面入口から約650mすすんだところに、黄金柱と呼ばれる巨大な石灰岩の柱が立っています。仰ぎ見るほどの巨大さに圧倒されます。黄金柱は巨大なうえに、表面には細かな装飾模様のようなヒダが刻まれています。
この装飾模様もやはり地下水により刻まれたもので、ずっと昔は天井から滝のように地下水がここを流れていたのだそうです。その痕跡がこのように模様として刻まれているのですね。
黄金柱は愛称であり、正式の名前は石灰華柱(せっかいかちゅう)です。炭酸カルシウムが結晶化してものなんだそうです(参照)。
この黄金柱を目の前にすると、上のほうを眺めることに気をとられてしまいますが、みどころのひとつは黄金柱の根元にもあります↑
上の写真をよく見てみると、黄金柱の根元に横方向への亀裂(切れ目)があるのがわかります。実はわたしはこの亀裂のことを知らず、後に、『秋芳洞の自然観察』P13を読み知りました。この切れ目は床がさがってできたものらしいのです。
床がさがるというのはどういうこと?と思いますが、黄金柱のしたには洞窟があるそうで、床が不安定となりさがったのだそうです。
黄金柱に向かって右側に階段があり、その階段からさらに洞窟の奥へと進むことができます。階段をのぼりおりする人と比較すると、黄金柱の巨大さが感じられるのではないかと思います。