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福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

深良津の泥岩海蝕洞 大分県津久見市大字四浦

場所:大分県津久見市大字四浦

座標値:33.061919,131.971697

 

津久見市の四浦半島にある深良津という地区に、ヒラメ養殖場があります。この養殖場の西側約60m地点に奇妙な形をした岩がたっています。海のなかの泥がつみかさなってできた泥岩が波の浸食をうけ変わった形となったものです。

 

四浦半島を『地質図Navi』で見てみます参照。すると半島のほとんどの地域がチャートと呼ばれる硬い岩と、砂岩という砂が堆積してできた岩とで構成されていることがわかります。下図だと黄色がチャート、オレンジ色が砂岩で主にできている地域です。

深良津の泥岩海蝕洞がある場所は、砂岩層のひろがる地域に含まれています。

砂岩と泥岩は互い違いの地層となっていることも多いようで参照、この変わった形の岩は、砂岩・泥岩とで構成されているものだと考えられます。硬いチャートと比較して、波の浸食を受けやすいと考えられ、岩にこんなに大きな穴があいています。

海蝕洞のあいている岩には、倒れないようにするためか、どうもコンクリート製の支えが添えられています。

砂岩や泥岩の間には、やや大きめの石が含まれています。やわらかい砂・泥の部分から波に削れて、大き目の岩の部分は、ポロリとあとからはがれ落ちるのでしょう。岩の表面は不規則にゴツゴツとしています。

以前にご紹介した、チャートで構成された岩と泥岩とでは、まったく違った様相をしています。チャートは横方向に積み重なっている規則的な模様をつくっています。チャートは、見るからに硬くて、ぽろぽろと剥がれ落ちてゆくというような印象の岩です。

四浦半島の別の場所にあるチャート層