真木大堂(まきおおどう)のとなりにつくられている「古代公園」。ここには大分県豊後高田市の各所に祀られていた石造物が30数点集められ、保存されています。そのなかのひとつである名もない石仏です。
案内板によると、江口識右衛門の所有で豊後高田市の森という地区に祀られていたそうです。趺坐(ふざ)された、おそらく阿弥陀如来は、3つの上品(じょうぼん)のいずれかの印相を結んでいます。丸い台座石のうえに絶妙なバランスで配されています。
場所:大分県豊後高田市田染真中
座標値:33.5013351,131.517395(概ね)
長い風雨にさらされた表面は苔むし、全体的に丸みをおびています。ヒビが入り、欠損した頭部には如来の表情は、もう見えません。
個人的に、とても惹きつけられる石仏です。