前回までの記事で、大分県国東(くにさき)町の天神社に祀られている庚申塔、三基のうち二基をご紹介してきました。
天神社の裏側に祀られる三基の庚申塔①
https://www.ku-hibino.com/entry/2022/05/31/203930
天神社の裏側に祀られる三基の庚申塔②
https://www.ku-hibino.com/entry/2022/06/02/215706
今回は、さいご三基目の庚申塔をご紹介します。天神社参道を写したものです↓
↑天神社の前には、比較的、車通りの多い国道213号線がはしっています。
三基の庚申塔は、天神社の拝殿から西へ約30mの地点に祀られています。
これらの庚申塔にむかって一番左側の庚申塔を、今回はご紹介します。今回で天神社に祀られる庚申塔のご紹介は終わりです。
場所:大分県国東市国東町綱井
座標値:33.527127,131.732354
一面四臂の青面金剛が主尊で、その両側には二童子がひかえています。青面金剛の足元には三猿と、「下村講中四人」という文字が確認できます。
庚申塔に向かって左側面に、建立年が刻まれています。「正徳二辰」という文字がかろうじて見えます。しかし、さらにその下側に刻まれているらしき文字は判読できません。正徳二年は1712年で、干支は壬辰(みずのえたつ)です。
庚申塔に向かって右側面には、文字らしきものは確認できませんでした。