はじめて見たとき、これが庚申塔だとは気づきませんでした。大分県豊後高田市をながれる、真玉川のすぐそばに巨大な岩が鎮座しています。
場所:大分県豊後高田市大岩屋
座標値:33.590222,131.523373
小林幸弘氏著の『国東半島の庚申塔総覧』P.51に、この庚申塔が紹介されています。
庚申文字塔 171㎝
「奉勧請庚申石塔現世安穏後生善処敬白」
承応三年:1654年
大きな岩の表面を掘りくぼめて、現世安穏のために祀ることを刻んでいる。真玉町で二番目に古い年号を刻んだ文字塔。
岩に刻まれている文字は「奉勧請庚…」という文字がかろうじてみえるだけで、それ以下の文字は、確認することはできませんでした。
1600年代建立のとても古い庚申塔で、珍しい形態をしています。史料なしでは、とても探すことができない庚申塔でした。