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福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

庚申塔の近くに横たわっていた謎の石塔 福岡県遠賀郡岡垣町 波津

場所:福岡県遠賀郡岡垣町大字波津

座標値:33.881876,130.568015

 

前回の投稿記事で『潮が引かないと参拝できない庚申塔 福岡県遠賀郡岡垣町 波津 向鼻』をご紹介しました。その庚申塔が↓下の写真の中央部に写っている二基の庚申塔です。今回ご紹介するのは、この庚申塔のすぐそばに横たわっていた謎の石塔です。

 

庚申塔の近くに横たわっていた謎の石塔 図

上の写真でも示しているように、謎の石塔は庚申塔から5mほど東へ進んだ岩場にありました。その謎の石塔というのがこちらです↓

他の岩にまぎれていて、正面の文字がみえなければ、たんなる岩のひとつとして見逃してしまいそうです。石塔の正面には「鐘空聴音善士」と刻まれています。

そして石塔に向かって左側面には「嘉永六癸丑年」と刻まれ、1853年に造られたということがわかります。

正面に刻まれた「鐘空聴音善士」という文字の「善士」を調べてみると、18歳以上で亡くなったかたに対して付けられる位号のひとつなのだそうです(参照:Wikipedia-戒名

 

このことから、この石塔は墓石と考えられます。つまり成人してから亡くなったかたの墓石なのですね。それにしても「鐘空聴音」とはなんなのでしょう?人の名前にしては珍しい名前です。本名とは違うけれども、亡くなってから戒名(かいみょう)として与えられた名前が刻まれているのかもしれません。

 

しかし、どうしてこのような海岸の岩場に墓石が横たわっているのでしょう?周囲を見渡してみると、墓石のほかに何か石柱のようなものも横たわっています↓ 

 このあたりにゴロゴロと落ちている岩は、もともと陸地にあったもので、荒い波によって岸が削られ出てきたものと想像してみました。陸地にはもともと墓地などがあり、それらも浸食されて海水にさらされるようになったのかもしれません。

 

こう考えると、これらの岩場を探してみると、他にも文字の刻まれた石塔がみつかるかもしれません。